現代の天使と年上のお姉さん part2【アイドリッシュセブン】 (ページ16)

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奈桜side

聞くことが、こんなにも勇気がいるなんて…

ただ、あたしの興味本位で聞く…

いや、そんなことはないけれど

気になるから

奈桜「…Aのお父さんって、八乙女事務所の社長さんなの？」

A「……」

八乙女事務所の社長という言葉に、

Aは黙って、あたしをみすえた

A「なんで？」

奈桜「見ちゃったの、机に置いてあった写真を」

A「……あぁ、あれ……」

だから、写真立てがたってたのか…

そう、ぼそりと呟くA

奈桜「A、何か苦しんでない？最近、変…」

A「そう？わたしはらいつもと同じだよ？」

なんだろう、雰囲気的な

そんな、目で見てわからない

感じないとわからないところが…

いつもと違う気がするの

あたしは長い間Aと一緒にいたから

Aのことは詳しいと思う

A「まぁ、あの写真見て家族写真だって言わずただお母さんの友達と撮ったって言うことだって有り得るよ？」

奈桜「でも、あの表情……友達にするかな？」

幸せそうな…

そんな微笑みをAのお母さんはしていたから

友達じゃないって、

何かトクベツなんだなって思える

A「へぇ、そんな確信のないことを」

奈桜「…」

A「でもさ、別に奈桜ちゃんには関係ないよね？」

奈桜「えっ……」

言われてみれば、そうだけど…

奈桜「でも…」

A「大丈夫、奈桜ちゃん。この話はもうやめよ？」

うなずくことしかできなかった

今まで見た中で、

見たことないくらいの表情をしていた

背筋が、ぞくっとした

ただ、怖かったの