現代の天使と年上のお姉さん part1【アイドリッシュセブン】 (ページ28)

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STEP25 ページ28

天side

宗助「では、この契約書にサインを」

りんね「…はい」

そう返事をし、

ペンを走らす

独特な雰囲気

緊張しているのか、表情の変化はない

マスクで隠れているからだろうか

りんね「これから、よろしくお願いします」

宗助「こちらこそ、よろしくお願いします」

改めて、

歌い手、りんねは八乙女プロ所属に今なった

宗助「あぁ、彼らを紹介し……」

りんね「存じ上げています」

社長の言葉を遮り、

彼女はボクらに向き合う

りんね「初めまして、りんねと申します」

龍之介「TRIGGERの十龍之介です」

楽「同じくTRIGGERの八乙女楽だ、よろしく」

天「九条天です、よろしく」

それより、

マスクは外すべきじゃない？

天「ねぇ、早々言いたくないけど。マスク外したら？」

りんね「…」

天「ずっと、マスク着けて仕事するつもり？」

りんね「…いえ、マスクはもう外します」

そして、彼女はマスクをとる

今まで、動画の中ではマスクをつけていたから

初めて、素顔を見る

りんね「……あ、そうだ。今言っときます」

楽「ん？」

彼女は、

ボクらをしっかり見て

言葉を放つ

りんね「同じ事務所だからと言って、馴れ合うことはしないので」

龍之介「！？」

楽「なんだ、その言い方……」

宗助「……」

姉鷺「！？」

何を言い出すかと思えば……

天「どういうこと？」

りんね「そのままの意味ですが。特に、わたしはTRIGGERのみなさんが嫌いです」

天「はっきり言うね、まだまだインディーズのクセに」

りんね「わたしはここから、這い上がって見せます。必ず」

天「ネットみたいに甘くない。なめていたら、すぐに落とされるから。ファンは鋭い、仮面をかぶっていたらすぐにバレるから」

りんね「そんなこと、するつもりはありませんから。ご安心を」

楽「…」

楽も、龍も、社長も、姉鷺さんも

みなが静まり返る

りんね「これから、どうぞよろしくお願いしますね？」

彼女はそう、告げた