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なぜこうなったのだろうか
｢ご注文はお決まりでしょうか？｣
｢んーと、お子様プレート1つとドリンクバー2つで！｣
｢かしこまりました！ごゆっくりどうぞ｣
バイト着を着た店員さんが離れていく
周りにはまだ、昼前ということで人が少ない
｢ねぇ、飲み物取り行かない？｣
｢もー、じゃあ俺が特製のやつ作ってきてやるよ｣
不味くても知らねえーからな！と明るい声色
なんで私はここに連れてこられたのだろう。
あの時目を合わせられて、気づいたら腕を引っ張られここに座ってた。
2年という歳月は男の子を成長させることなど容易いことらしい。
ほかより身長はやはり低めだが、男らしいしっかりとした図体になってきた。
多分もう私が空手で彼に勝てることはないだろう。
勝てるところは多分身長くらい。
昔から少しばかり女の子の中じゃ身長が高くて、それが嫌だったことがあった。
あの時、真一郎は俺よりはちいせえだろ？だから気にすんなって言ってくれた。
でも万次郎は自分よりも私の身長が高いことが気に食わないのか、毎回この身長のことをからかってきた。
｢はい、どーぞ｣
昔のことを思い出してれば万次郎は戻ってきて、私の目の前に置かれてコロンっと氷の音が鳴る
｢佐野万次郎特製ジュース｣
シュワシュワと炭酸の音
｢なーんちって、Aの好きなコーラ入れてきた｣
覚えてたんだ、なんて少し驚く
｢覚えてたんだっ！って？｣
わざとらしく聞いてくる。やっぱりムカつく
本当は昔みたいに出された手を掴んで引っ掛けて投げ飛ばすことだってできる。
でも、その勇気も、力も出てこない。
今はそれがとても苦しくて
｢なあ、笑ってよ｣
でも、
そんな私を見る万次郎の顔の方が苦しそうだった。
あぁ、5個下に何させてんだろう。
いつまでたっても逃げ続けて、過去にすがりついて、離れようとしない…できないのは私で。万次郎はその気持ちをしっかりと箱に入れて前に進もうとしてる。
｢お待たせ致しました。お子様プレートです｣
お子様プレートには旗がさされてて、それを見て満足そうに笑う
ごめんね。
万次郎。
ぐちゃぐちゃと心が掻き乱される。
苦しくて、辛くて、光が当たらないところまで
頬に暖かい温もり
そっと優しく撫でられる
｢泣くなよ…｣
そう言って今にも泣きそうな顔してる
｢A｣
その一瞬が真一郎と重なって
｢兄貴じゃなきゃダメか？｣
あの日と同じ
気づかせられる
彼の気持ち
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キャンディー(プロフ) - 綺羅さん» 私も真一郎推しなので、この作品を作っちゃいました笑笑 (2021年11月24日 21時) (
レス) id: 2c0233fc7b (このIDを非表示/違反報告)
綺羅(プロフ) - 真一郎推しからしたら最高すぎる！！！！ (2021年11月21日 12時) (レス) @page28 id: 1c40c756d3 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディー(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！ (2021年8月12日 20時) (レス) id: caaf428f68 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 1ページ目の消毒液を付けるところ、あんのていではなく、あんのじょう(案の定)だと思います！要らぬ指摘だったら一々細かくてすみません…。 (2021年8月12日 19時) (レス) id: 44f2d9f658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤマタノ | 作成日時：2021年8月11日 21時
