3 ページ10
仕事が久々のオフだから、家飲みでもしようかと近くのコンビニへと歩いていれば、近くからひったくりだという声が聞こえる。
騒がしいなほんとに、
そんなことを思いながらも自然に体が動くのは職業病とも言えるだろうか
幸い、犯人が近くを走り抜けようとしたためラッキーだと思い腕を掴む。
その時、もう1つ犯人の腕を掴む手があった。
真昼間からひったくり犯を捕まえる奴なんて、と思いながら犯人の腕を掴んでるもう1人の存在に目を向ける。
『え』
目が会った瞬間、目を見開いて止まる女
俺、そんな怖え顔してっかな。
そんな考えることもつかの間、すぐに元に戻る女。
『すいません。ひったくりだと聞いて。どちらが警察に通報しますか?』
あ、そういえばそうだった。
「いや、大丈夫です。俺、警察なんで」
『そうなんですね。それじゃあ良かったです。ではこれで』
「あ、ちょっとだけ待っててください。」
なんも話すことなんてないけど、何故か引き止めてしまった。
少し悩んだ表情をして、彼女はわかりました。と一言
「あーもしもし。𓏸𓏸××近くでひったくり犯捕まえたので来て欲しいです。はい、あー、ありがとうございます」
ひったくり犯と俺とさっき会ったばかりの女と3人で警察を待つ時間は結構苦痛だった。
なーに引き止めちゃったんだよ俺
そんな気まづい空気の中、何分かすれば巡査官がくる。
隣にいる女は、ひったくられた人か
「ご協力、ありがとうございます!」
「よろしければお名前お伺いしても」
「あー、別に俺はいいです。」
一応警察だけど、こういったことで後に部署に伝えられたら面倒だ。
『私も大丈夫です。』
隣で俺と同じように解答する。
「本当に、あなた達のおかげで助かりました、、」
「本当にありがとうございます!!」
最後の最後まで俺たちに感謝を伝える被害者
軽く言葉に合わせて会釈していれば、
『貴方のものですから、貴方の元に戻ってくるのは当たり前ですよ。今後は気をつけてくださいね』
そう隣でいう女に既視感を覚える。
容姿も声も違うのに、
なんで、重ねちまったんだろう。
-------
事が収まり、2人だけになる。
『それでは、無事終わったので。私、帰りますね。』
「なぁ」
『はい?』
こんな全くの別人に、好きな女を重ねるなんて俺も末期かもしれねえ。
でも、何故かここで終わるのはダメだと俺の体が言う。
「連絡先、交換しませんか?」
143人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - キャンディーさん» 教えてくださりありがとうございます。 (4月26日 6時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
キャンディー(プロフ) - の〜さん(旧もこ)さん» はい。救済ではありませんので。今、警察学校組が出てきているのは松田が生きている時のお話です。 (4月26日 0時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - これって警察組氏んでますか? (4月25日 23時) (レス) @page2 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - この作品凄く好きです。今後も楽しみにしております。無理なく頑張ってください。 (1月20日 18時) (レス) id: 7994b8d3a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヤマタノ | 作成日時:2024年1月18日 0時