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グリーンカードを取得してFBIに所属してから1年もの月日が流れた。
「A、この資料だけど本物かどうか確かめてくれない?」
『ジュディさん、それは私じゃなくて適任の方たちが居るので、そこに持ってってください。』
「ケチー、そんなこと言わなくていいじゃない?」
『私が少しそういうのが得意だからって楽しようとしないでください。』
「だって、あそこの人達少し苦手なのよ」
『だからといって私に仕事を押し付けないでください』
『私も私で手が回らないんですから』
「まーそうよね、わかったわ。今日は向こうにお願いするわね」
『今日はじゃなくて、これからそうしてください』
「私、貴方の腕とても認めてるのよ、あそこの人たちよりも欲しい情報をくれるじゃない。」
『だとしてもです。それは私の仕事では無いので』
「OK、それじゃあ頑張って」
私がFBIに入ってすぐ、捜査官に任命された。
普通じゃ有り得ないことらしいけど、その分苦労が耐えなかった。
別にそういうの嫌いじゃないからいいのだけど
『はぁ、』
「ため息なんかついてどうしたんだ」
『あ、秀一さん』
私は入ってすぐ秀一さんとタッグを組むことになった。
それは今も変わらず、彼の事件は私も担当する。
だから頭を抱えているのだ。
「なんだ、そんなに嫌だったのか」
『私には荷が重すぎます。まだ入って1年で』
「そうか?1年もたったんだ。それに、Aも変わったな。」
『話しそらさないでください。』
「だってそうだろ、自分の成果のために死にたがりの特攻隊のような少女が今では自分で、やるかやらないか、やれるかやれないかを判断しようとしてる。」
『だって、』
「昔の君だったら、有無も言わずにやっていただろうに」
『それは、まだ私が18歳だったから』
「まだ君は19歳じゃないか。何を言ってる」
『もうすぐ20歳です』
「まだまだ若い」
『日本じゃ一人前の大人になるんですよ?』
「それでもだ」
「だが、何故この調査には後ろ向きなんだ?」
『なんで、って聞かれると』
『でも嫌な予感がするんです。』
「面白いな、Aが予感を信じる日が来るなんて」
『だから、大人になったんです』
「あてにもならない自身の不安を信じるようになるとはな」
『なんとでも言ってください。』
「いいや、予感というものは大切なものだ。」
「降りたいなら降りてもいいぞ」
『え?』
「Aがその予感を信じるならな」
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の〜さん(旧もこ)(プロフ) - キャンディーさん» 教えてくださりありがとうございます。 (4月26日 6時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
キャンディー(プロフ) - の〜さん(旧もこ)さん» はい。救済ではありませんので。今、警察学校組が出てきているのは松田が生きている時のお話です。 (4月26日 0時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - これって警察組氏んでますか? (4月25日 23時) (レス) @page2 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - この作品凄く好きです。今後も楽しみにしております。無理なく頑張ってください。 (1月20日 18時) (レス) id: 7994b8d3a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤマタノ | 作成日時:2024年1月18日 0時