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裏路地に二人の男がいた
一人の男は、縮こまる少年の頬へ手を撫でる。
男は少年の耳になにか呟いてその場を去った。
少年はその場から動こうとしなかった。
まだ、頬にある男の温もりを感じていたかったから。
『ねえ』
その瞬間視界が真っ暗になる
目を開いているのかも分からない。
ただそこに広がるのは闇
｢ぼ、僕をどうするんだ、、｣
絞りでる声は弱い
『どうもしないわ』
声の主は探せない。
暗闇だからではなく、声が頭の中で響く
触れられていないはずなのに、心が心地よくなる。
闇の中に1人きり
だけど、少年は晴れ晴れとした気持ちになった
｢暗くて見えないんだ、君は誰なんだ？｣
弱々しかった声に少しハリが出る。
『貴方は？』
水面を跳ねる金魚のように澄み切った声
｢クリーデンス｣
『クリーデンス、ね』
暗闇が一瞬で明るくなる
暖かい日差しに包まれた心地のいい空間
クリーデンスに喋りかけていた人物の姿はない。
｢ねえ！どこに！｣
辺りを見回すと、少し奥に絹のように透き通ったブロンドの髪
クリーデンスはすぐさま少女を追いかける
｢まってよ、まって！｣
今ある力を振り絞って追いかける。
少女に近づく度に甘い香りが強くなる
あと少しで追いつく、その前に少女が止まる
『夢を見るのは好き？』
｢夢？｣
『ええ』
｢あまり、怖い夢しか見ないから｣
『そうなのね、』
｢これは夢なの？｣
『それは貴方が決めることよ』
｢貴方は、神様？｣
クリーデンスの純粋な質問に肩をあげて笑う
『神様に見えるのね、』
『そう言って貰えて嬉しいけれど、生憎神様ではないの』
｢そう、なんだ｣
クリーデンスがゆっくりと瞬きをした時
少女が振り向く
誰もが息を飲むだろう。
存在全てが淡くピュアであると、
穢れてはならぬ
穢してはならぬ
染まってはならぬ
『お友達になりましょ』
急に出てくる一言に思わず目を丸くしてしまう。
｢ぼく、と？｣
『ええ、ほかにだれかいる？』
｢い、居ないけど｣
『そしたら決まりね、あなたの心が1人だと叫んだらこれを握りしめていつでもここへ来れるわ』
スカイブルーの石
男が触った頬を同じように優しく少女は包み込む
『私はあなたの味方よ』
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赤とんぼ(プロフ) - わぁぁぁ見れるようになっているありがとうございますこのお話大好きです本当にありがとうございます (7月13日 20時) (
レス) @page39 id: cb6eaa4562 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き(プロフ) - ありがとうございます^_^ すごく面白いですね(o^^o) 続き楽しみに待ってます (2021年12月24日 20時) (レス) id: 36bca363a3 (このIDを非表示/違反報告)
まーさん(プロフ) - お話、面白いです！続きが楽しみです！ (2021年12月13日 11時) (レス) @page14 id: c205e099df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤマタノ | 作成日時：2021年11月28日 0時
