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彼は人間として出来上がっていた。
アルバスがのめり込むのも分かってしまうほど、彼の話術は凄まじいものだった。
あぁ、ダメなところまで落ちていってしまうのかしら。
私がやっと見つけた大切な友人を悲しませたくはなかった。
彼が悪い人って訳では無いけれど、
彼と会う度危ない匂いが鼻をかすめる
彼からの熱い眼差しをいつまでも知らぬフリ
『アルバス、早く帰ってきなさいよ？』
『貴方がいない間アリアナの面倒は私が見るけれど、』
「Aわかっているよ。でも、少しだけ」
『あなたにもあなたの人生があるからいいけれど、アリアナは家族なのよ。』
「あぁ。アリアナは大切な妹だ。｣
「A今日もありがとう。」
そう私の頬に口付けをして
また、彼の元へ行ってしまう。
『アルバス…のめり込んではダメ』
彼の世界にアルバスが吸い込まれていく。
アルバスの中で彼の存在が日に日に大きくなる
「A…大丈夫？」
『あら、起きたのね』
そっと私の服を引っ張ったアリアナ
「アルバスお兄ちゃんは？」
『ちょっと用事があるって出掛けたわ』
少しだけ顔を歪ませる。
「お兄ちゃん、私の事嫌いなのかな」
『アルバスがアリアナのことを嫌いだなんて有り得ない事よ』
『お兄ちゃんは自分のやりたいことを見つけたみたいだから、一緒に応援してあげましょ』
「うん！」
ただ、それに目を瞑るしか無かった
ｰｰｰｰ
そして、最悪の事態が起きて決まった。
アルバスがグリンデルバルドと死の秘宝を探す旅に出ると言い始める。
『ねぇ、あなた。自分が言ってること分かってるの？』
『私の愛する友人として、あなたの気持ちを尊重してきたつもりだわ。』
『でも、こんなの、こんなの可笑しいわよ』
でも、あなたのその思いも深くわかってしまう。
友として背中を押すのか、それとも引き留めるのか
「まだ、このことはAにしか伝えてない。」
「僕の大切な人として君の意見を聞きたい」
アルバスの中でたくさんの感情が駆け巡る
同じ志を持った人との出会い、その人に惹かれ共に行きたいと思う気持ち。
愛する妹と弟を置いていっていいのだろうというゆらぎ
そして、自身の人生の中で1番大きな存在であるAへ…
「もし、Aが許してくれるのなら…」
2人には秘密でここを出ていく
『私は貴方を愛してるからこそ』
『あなたの思想を拒否する事が辛いの』
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赤とんぼ(プロフ) - わぁぁぁ見れるようになっているありがとうございますこのお話大好きです本当にありがとうございます (7月13日 20時) (
レス) @page39 id: cb6eaa4562 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き(プロフ) - ありがとうございます^_^ すごく面白いですね(o^^o) 続き楽しみに待ってます (2021年12月24日 20時) (レス) id: 36bca363a3 (このIDを非表示/違反報告)
まーさん(プロフ) - お話、面白いです！続きが楽しみです！ (2021年12月13日 11時) (レス) @page14 id: c205e099df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤマタノ | 作成日時：2021年11月28日 0時
