フィーナとリヴァ ページ36
リヴァ「フィーナ!!」
フィーナ「リヴァ〜!」
泣きながら抱きしめるフィーナ
リヴァ「出られたの?出られたのね!?」
フィーナ「うん、研究員も他の魔剣も全部壊してきたの」
リヴァ「…っ」
フィーナ「私ね!他の魔剣なんて大っ嫌い!リヴァだけいればいいの!」
リヴァ「なんで…?」
フィーナ「ガラスケースの中にいた私に優しくしてくれたのリヴァだけだったもの!他の奴なんていらない!」
シルヴァ「失礼します…あれ?お客様?」
フィーナ「誰…そいつ…」
リヴァ「フィーナ?」
フィーナ「消えて」
シルヴァ「!?」
リヴァ「シルヴァ!!」
フィーナの剣がリヴァの首筋ギリギリで止まる
フィーナ「どうして邪魔をするの?」
リヴァ「殺しちゃ…だめ…」
フィーナ「なんで邪魔をするの!?!なんで!?なんでなんで!?どうして!?」
リヴァ「フィーナ…」
フィーナ「嫌だ嫌だ嫌だ!!リヴァは私の…私のものなんだ!!」
リヴァ「ごめんなさい」
言い終わる刹那 貫く青い刀身
フィーナ「っ…!?な…んで謝るの?」
リヴァ「フィーナ 貴女の友達として…私は、貴女を壊さなきゃ…」
フィーナ「リヴァ…もアイツらと同じ…なの?」
リヴァ「もう休みなさい…」
フィーナ「リヴァ…っ?何処に…いるの…?何も見えない…何も聞こえないよ…っ」
リヴァ「さよなら、フィーナ」
跳ねた首、落ちる身体
抜け落ちる 魔剣の核
シルヴァ「…良かったんですか?」
リヴァ「フィーナを救うには他に方法が無かったのよ…」
シルヴァ「…友達…ですか」
リヴァ「えぇ…」
シルヴァ「会えて良かったですね」
リヴァ「お互い、大きくなったけど…」
シルヴァ「じゃあ、その方の代わりに僕がずっとお側に居ますよ」
リヴァ「じゃあ、私が心中しようって言ったらするの?」
シルヴァ「えぇ、それがリヴァの望みなら」
リヴァ「じゃあ、死なないで」
シルヴァ「え?あぁ、はい」
叶わない願いだと
わかりきっていながら
そう願うのは
罪深いのかもね
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作者名:夢無 | 作成日時:2016年11月7日 16時