ウィーズリー家の居候少女と始まりの日【ハリーポッター；first memories】 (ページ42)

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フレッドの恋路１ sideﾌﾚｯﾄﾞページ42

atensinon
モブに対して
フレッドがちょっと黒いです。
イメージ壊れるのが嫌って方は
Uターンオススメします。

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sideﾌﾚｯﾄﾞ

『あの、っ･･･す、好きです･･･!!
付き合ってください』

耳まで真っ赤に染め
震える声で言う女の子。

この光景も、この台詞も
もう何度目だろう。

ﾌﾚｯﾄﾞ｢ありがとう。嬉しいよ｣

そう言えば
パァ、っと嬉しそうな顔をする。

自分に好意を抱いてくれる事は
誰だってやはり嬉しい。

『じゃ、じゃあ･･･』

たとえ、それが自分の
全く知らない人物であろうと

“好きだ”と言われて
嫌な人なんて居ない。

ﾌﾚｯﾄﾞ｢いいよ、付き合おうか｣

でも･･･

『ほ、本当｢なーんてね｣･･･え･･･？』

『好き』と言うその言葉は
俺にとって疑いしかない。

ﾌﾚｯﾄﾞ｢実は俺ジョージなんだ。
フレッドに頼まれて代わりに来たんだけど
君、気付かないまま告白しちゃうから
びっくりしたよ｣

『そ、そんな』

勿論、嘘だけど。

そんな事にも気付かない彼女は
慌てている。

そんな彼女に
俺はもう一つ仕掛けてみる

ﾌﾚｯﾄﾞ｢でも、実は俺、君の事気になってたんだ･･･
ねぇ･･･フレッドなんかやめて俺と付き合わない？｣

『え･･･』

困惑する彼女に
1歩、また1歩、と近付く

ﾌﾚｯﾄﾞ｢顔も声も性格も･･･
全部フレッドと何も変わらないんだから
俺でもいいでしょ？ね？｣

そう言って、にっこりと笑えば
顔を真っ赤にして頷く彼女。

あーあ、残念･･･

ﾌﾚｯﾄﾞ｢くっ･･･アハハハハハ！
ごめんね、全部嘘。
俺はフレッドだよ。
本当馬鹿だよね、君。
まんまと俺の手のひらで転がされちゃってさ｣

『酷い･･･っ』

そう、目に涙を溜め呟く

酷い･･･、ねぇ？

ﾌﾚｯﾄﾞ｢酷いのはどっちだよ。
俺が好きだって？
俺達の見分けもつかない。
挙句の果てにはジョージでもいい？
ふざけるなよ。｣

普段は出さない様な低い声。

ﾌﾚｯﾄﾞ｢酷いのは君の方だろう？｣

『っ･･･！』

その言葉を聞いた彼女は
涙を流し走り去って行った。