ウィーズリー家の居候少女と始まりの日【ハリーポッター；first memories】 (ページ29)

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セドリックが恋に落ちた話２ページ29

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ｾﾄﾞﾘｯｸ｢！･･･A･･･｣

荒れた部屋の入口から
心配そうに顔を覗かせるAの姿があった。

A｢大丈夫･･･？凄い音がしたけど･･･｣

ｾﾄﾞﾘｯｸ｢あぁ、ごめん。
少しイライラしてて･･･大丈夫だよ。｣

A｢もしかして、今日の試合の事･･･？｣

ｾﾄﾞﾘｯｸ｢まぁ、ね･･･｣

Aとは、彼女が臨時でシーカーになった時を境に
よくクィディッチの話をするようになった。

あの日初めて見たAの実力。

臨時にも関わらず彼女の実力は本物だった。

スピードは誰よりも速く、無駄のない動きに
キャプテン不在を感じさせない的確な指示。

最後にはスニッチを取り
自らの手で勝利を収めた。

敵ながら“凄い選手だ”と

そう思った･･･

彼女の様になりたいと必死に練習した。

そんな僕に
Aは決まって試合前には“頑張ってね”と
声を掛けてくれた。

グリフィンドールの試合が無い日でも
必ず応援に来てくれていた。

雨の日も･･･雪の日だって･･･
いつも･･･

なのに。

ｾﾄﾞﾘｯｸ｢ごめん･･･ｯ｣

A｢え･･･｣

ｾﾄﾞﾘｯｸ｢応援、してもらってたのに･･･
全然、駄目だった･･･｣

期待に答えられなかった。

Aだけじゃない。
チームメイトや、寮の皆にも･･･

僕は、皆の期待を裏切った。

彼女の顔を見ていられなくて
思わず顔を伏せた。

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