きっかけ ページ1
……きっかけは、おそ松兄さんの駄々だった。
「構ってよ〜ねえねえ、ねえってば!
お兄ちゃん寂しいよ〜」
寂しい寂しいと喚くおそ松。
いつもなら五人とも無視するのだが、
その日は、十四松が喜々として
「おそ松兄さん暇!?暇!?遊ぶ!?」
などと言ってしまった。
案の定おそ松は
「何!遊んでくれんの!?十四松好きだわー」
こんな展開は初めてだ。
「これで遊ぼう!」
そう言って見せてきたのはヘッドフォンと六角柱のアクセ。
しかも六人分。
さらにどこから出してきたのかどかっと
ハリーポッター全巻。
頰を引きつらせおそ松が十四松に尋ねた
「え、えーと……これは何?」
「遊ぶ為に必要!」
「?ごめんはじめから説明して」
「えーと、これはハリーポッターの世界にはいれる機械!ヘッドフォンは〜通訳機?っていうので〜このアクセは六人をつなぐ物?らしいっす!」
一気に言った十四松はあ!と言って
ポケットの中ををごそごそ探し出した。
探る度にポロポロとどんぐりが落ちる。
これ!と声を出して録音を流し出した。
『ホエホエ、
あ、これデカパンだ。
十四松くんにあの機械を貸したダスが
注意事項があるダス。
十四松くんじゃ不安ダスから録音したダス。
一つ目、ハリーポッターの世界で死んでしまったら、元の世界に送られるダス。
ハリーポッターの世界から元の世界に自主的には帰れないダスから気をつけるダスよ。
二つ目、あんまりハリーポッター本編とずれると大変なことになるダス。
ヘッドフォンが壊れたら知らないダス。
アクセは外さないことダス。
これくらいダスか。』
「……へえ面白そう。俺も入れてよ」
横からいきなり出てきた一松。
「いいよーせっかくだしみんなで行こうよ!」
「そうだなー」
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いがちゃん(プロフ) - 更新待ってます! (2018年2月12日 21時) (レス) id: 6f94794ba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2017年3月19日 18時