帰り道 ページ9
「良かったじゃん、先輩に久しぶりに会えて」
いつもよりゆっくりのスピードで歩く帰り道。
どんなときでも車道側を歩いてくれる少し前の背中を見て
なんでこいつは彼女ができないんだろうか、とか思ったり。
「別に、何とも思わないよ」
「でもA、朝逃げてたじゃん」
「そうだけど,,,」
「あの頃はこーち先輩、こーち先輩って
口を開けばこーちの話してたもんな
そういえば、急に言わなくなったよな
何であのとき
「それは!別に何でもない!たろの気のせい,,,」
少しだけ、気まずい雰囲気が流れた。
「まあ、実習期間2週間とかだろ?
後悔しないようにしなね」
そんなの,,,私が1番分かってるよ
「あーあ、明日からテスト勉強しなきゃだなー
やになっちゃうよもう
A、今回もよろしくな!
俺の赤点回避はお前にかかってるぜ!」
そんなドヤ顔で言われても,,,
「いや、たろが頑張んないと意味ないからね!?
まあ、しっかりお世話させていただきますけども
一緒に卒業できないとか嫌だしねー」
「あらやだ、Aちゃんたろちゃんがいないと寂しいって?」
あ、何か言ってる
「わあー今日空綺麗だねー」
「無視しないで!!悲しい!!今日曇ってるし!!!」
「あ、そういえば田中くんからも
勉強教えてって言われたんだよね」
「え、樹?A、樹と仲良かったの?」
「うん、何故か席替えしてもずっと隣なんだよねー」
え、なんでちょっと嫌そうな顔してるの?
「慎太郎,,,?」
「え?あ、うん
人数多い方が楽しいし、いいんじゃない?」
変な慎太郎。
流石にさっき走ったのでたろも疲れたのかな。
「じゃあ誘っとくねー
あ、電車きた」
今日はいろいろありすぎて疲れた。
慎太郎起こしてくれるよね、寝よう。
任せた,,,たろ,,,
118人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はりのこ | 作成日時:2022年6月22日 22時