ずっと前から貴方のことが（yg） (ページ8)

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口は止まりませんページ8

「逆によくそんな嘘が思いつきましたね,,,」

あの後先輩に連れてこられたのは実習生の待機室。

そこにはジェシー先輩もいて。

ここまでの流れを聞いたジェシー先輩は

いつもの3割増で大笑い。

「こーち、お前最高だよ

犬,,,AHAHAHA,,,」

あ、崩れ落ちた。

「こーちとAちゃんってさ
あんなに仲良かったのに連絡取ってなかったの？」

確かに。

連絡しようと思えばできた。

お互いの連絡先知ってたからね。

でも,,,

「先輩大学生だし、忙しいかなって」

そう言って誤魔化しておいた。

「そういえばあの時さ,,,」

思い出話は思いのほか盛り上がり

30分以上の時間が過ぎていたことにも気づかなかった。

「やっとA見つけた！！

もう、どっか行くならなんか言ってけよ」

「慎太郎じゃーん、うぇい！」

私がごめん慎太郎って言う前に

走っていったジェシー先輩。

「え、え！ジェシー先輩もいたんすか！？」

あ、ジェシー先輩には敬語なんだ,,,

「うわあ懐かしいわメンツっすね！！

俺、先輩たちに久しぶりに会えて嬉しいっす！」

このメンバーが揃えば口が止まらないことは分かりきっていて,,,

「ねえやべえ！完全下校まであと1分だよ！！」

「え、やばいよ！

なんかこの学校めちゃめちゃ完全下校厳しいんだよ！

絶対怒られる！

A、走るよ！！」

え、あ、と言ってるうちに慎太郎は私のバッグを掴み

私の手を取って走り出した。

あっけに取られてる先輩たちを置いて全力疾走。

無事に門のところまで着いた。

ギリギリアウトだった気もするけれど

まあ怒られなかったからセーフだよね。

それよりも

「ねえたろ、もう無理,,,」

「え、ごめんA！！！大丈夫？」

こいつ毎年ブロック対抗リレーのアンカーだぞ？

走り屋太郎だぞ！？

転ばなかっただけ褒めてほしい,,,

「まあ今日天気もいいしゆっくり帰ろうぜ〜」

そう言って歩きだす慎太郎。

結構曇ってるけどな、と突っ込む気力なんて残ってなくて

そうだね,,,って言ってとりあえず足を前に出した。