ずっと前から貴方のことが（yg） (ページ6)

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｢ここにいるよー！」

そう言って立ち上がった先輩。

「やっと見つけた！

こーち、時間になっても戻ってこなかったら呼びに来てねとか言ったのに

肝心の場所言ってくれないんだもん

めちゃめちゃ探したからね！？」

屋上に入ってきたのは

こーち先輩よりも背が高くて

緑がかったふわふわの髪の毛で

いかにも英語得意ですって感じの人。

「あれ？Aちゃんじゃん！久しぶりだね」

,,,,,,え？

私のことなんで知ってるの？

って思ってたらこーち先輩が吹き出した。

「ジェシーお前全く覚えられてねえぞ。

Aちゃんもこんなに存在感しかありません！

みたいなやつのこと忘れちゃったの？

あの年に赤ブロックのブロック長やってたジェシーだよ！

一緒に今日から教育実習」

赤ブロック,,,赤,,,あ！！

「あの笑い方がホットドッグ好きそうな先輩ですか！？」

「AHAHAHA〜

それ初めて言われたよ。

Aちゃん天才じゃん！めっちゃ面白い」

確か結構話題になったんだよな

隣のブロックだけ笑い声がでかいって

「それよりこーち、ほくちゃんがあいつ戻ってこない！！って

ちょっと怒ってたよ」

やべっ、て顔をした先輩。

すぐに入口に向かって走り出すと

「じゃあAちゃん、教室戻るんだよ。

久しぶりに楽しかった、ありがとう。

安心して！松村には適当に誤魔化しとくから！」

そう言い残し、全力で階段を降りていった。

1時間目の終わりのチャイムが鳴り響く中、

取り残されたジェシー先輩と私。

「そういえば2人とも、なんでこんなところにいたの？」

「,,, 2人の秘密です」

えー教えてよーというジェシー先輩の声は聞こえなかったことにして

私は階段を降りた。