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1人で廊下を歩いていると
「Aちゃん!」
先輩が前から歩いてきた。
「テストお疲れ様ーどうだった?」
どうしても顔を見れなくて、少しだけ目を逸らしながら
「地理、すごく解けました。
先輩のおかげですね。ありがとうございました」
そう言うと先輩の表情はパッと晴れた。
「それは良かった!いやあ、嬉しいなあ
,,,あれ、慎太郎と樹は一緒じゃないの?」
「いや,,,その,,,」
俯いている私を見て先輩は、頭をぽんぽんと撫でた。
「喧嘩でもしちゃった?珍しいね。
いつもは2人がAちゃんの周りをついてまわってるのに。
喧嘩もたまにはいいけどさ、早めに仲直りしなね」
「ちゃんと、仲直りしたいです,,,」
「その気持ち伝えれば大丈夫だよ。
ほら、笑ってー!」
そう言って先輩は私のほっぺたを摘む。
「,,,いひゃいでしゅ」
そんな私を見てひゃははと声を上げて笑う先輩。
つられて私も笑顔になる。
「そうそう、Aちゃんは笑ってた方がいいよ。
じゃあ、また来週ね」
先輩はもう一度頭をぽんと撫でた。
私が教室に戻ると
ちょうど男子のチーム決めが終わったところだった。
「Aちゃん、さっき慎太郎きて
用事あるから先帰るって言ってたから2人で帰ろ」
2人で並んで教室を出た。
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作者名:はりのこ | 作成日時:2022年6月22日 22時