ずっと前から貴方のことが（yg） (ページ5)

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うちは中高一貫の学校で

中学と高校が合同で行う体育祭が1番の売りらしい。

4年前の夏

私は副ブロック長をした。

慎太郎が中学生のブロック長。

そのときの高校生のブロック長がこーち先輩だった。

初めて会ったのは、リーダー顔合わせのとき。

｢はじめまして。高地優吾といいます。

黄ブロックのブロック長をやらせてもらえることになりました。

迷惑かけることもあると思いますが

みんなで楽しめるようなブロックを作ります。

よろしくお願いします。｣

ときどき毒舌だけど

優しくて

かっこよくて

向日葵みたいな笑顔の先輩は

みんなからも大人気だった。

｢あの頃は大変だったよなー

Aちゃん、頑張り屋さんだったから

いつか潰れちゃうんじゃないかってずっと心配してた。

そうしたら屋上で座り込んでるの見つけて

ああ、この子も落ち着ける場所があったんだなって

少し安心したんだよ｣

そんなの、知らなかった。

いつも先輩は、私が限界になったときに助けてくれて

迎えにきてくれたんだ。

「そういえば、体育祭練習のときにさ,,,」

私たちはいつの間にか、あの頃みたいな距離感に戻っていた。

「こーーーちーーー！！

どこにいるのーー？？授業終わっちゃうよーー？？」