検索窓
今日:11 hit、昨日:9 hit、合計:17,780 hit

. ページ40

目の前に立っていたのは田中くんで

顔を上げるとくしゃくしゃっと頭を撫でられた。

なんだか分からないけれど

涙はもっと止まらなくなった。






最寄り駅に着くと

田中くんは私の手をとって電車を降りた。

ここまできて逃げるつもりはないのだけれど

離すことができた手を繋いだままにしていたのは

このままこの優しい手に捕まっていたかったから。






駅を出てから田中くんは徐に口を開いた。



「Aちゃん、何で泣いてるの?」



正直私もいっぱいいっぱいで上手く説明できない。



「もしかしてさ、こーちのことだったりする?」



「,,,何で知ってるの?」



慎太郎も田中くんも、なんで全部わかっちゃうの?



「山崎ちゃんがこーちのこと好きなのは

慎太郎から聞いてたんだよね」










「ねえねえ慎太郎

山崎ちゃんこーちきてめっちゃ嬉しそうじゃね?

もしかして、こーちのこと好きだったとか?」

「Aさ、4年前からずーっとこーちのこと好きなんだよ。

口開けばこーちこーちって、ずっと言ってたのに

あいつ告白もしなかった。

気づいたらこーちのこと喋らなくなってて。

何かあったっぽいから、あんまりいじらないであげて?」









「しかもジェシーが昨日こーち告白されたって言ってたし。

何かあったって考える方が普通でしょ?」




「そっか,,,昨日ね,,,」



私の話を田中くんはずっと優しく聞いてくれた。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
118人がお気に入り
設定タグ:sixtones , 高地優吾 , 青春
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はりのこ | 作成日時:2022年6月22日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。