ずっと前から貴方のことが（yg） (ページ4)

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屋上の秘密ページ4

「とりあえず、久しぶり,,,だね？

Aちゃん｣

｢お久しぶり,,,です、こーち先輩｣

覚えててくれたんですね、とか

なんでここにいるんですか？とか

言いたいことはいっぱいあるのに

そんなことしか言えなかった。

こーち先輩は無言で私の横に座り込んだ。

何だか懐かしい感じがした。

｢きっとここなんだろうなって思ってきてみたら

やっぱりここだった。

変わらないね、なんか懐かしいわ。」

｢あの、さっきは逃げちゃってごめんなさい。｣

｢本当だよ。嫌われちゃったかと思った。｣

私が全力で首を横に振ると

先輩はひゃははと特徴的な笑い声を響かせた。

｢何、緊張してたの？

あの頃みたいにこーちせんぱーいって

来てくれたら良かったのに｣

やっぱり屋上最高ー

と言って寝転がる先輩。

私は結局何も答えられなくて、一緒に横になった。

｢そういえば、先輩こそこんなところにいていいんですか？｣

｢あー、なんか松村が1時間目授業ないし

山崎連れて帰って来てくんない？ってさ。

それより松村未だにほくちゃんって呼ばれてんだな

そろそろちゃんの歳でもないだろ｣

またひゃははと笑う先輩。

やっぱり毒舌なとこも変わんないなって

少し嬉しくなった。

「Aちゃんさ、何かあるといつもここだよね。

俺もよくここ来てたんだよ。

なんか知んねーけど落ち着くよな」

｢あの頃もよく先輩が迎えにきてくださってましたね｣

だからここは、私にとって大切な場所なんですよ、先輩。