ずっと前から貴方のことが（yg） (ページ19)

今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:17,755 hit

図書室ときょも先生ページ19

「あ、田中くん。

図書室だからね、大きい声とか出したらダメだよ」

「わーかってるよ、そのくらい。

俺、高校３年生だかんね」

こちらにキメ顔をしてくる田中くん。

私はとても心配です。

「やっほー！慎太郎」

ああ、言わんこっちゃない。

慎太郎はめちゃめちゃ必死に止めて

私は頭を抱えた。

さすがにやべえって顔してた。

" ねえねえ、ここ教えて！ "

さっきのこともあって学んだのか

すごく小さい声で話しかけてくる。

" ここをxに置き換えれば,,, "

かくれんぼで隠れながら秘密の話してるみたいな

そんな感じ。ちょっと楽しい。

「校内に残っている生徒に連絡です。

完全下校5分前になりました。

教室の施錠等を確認して下校をするように。」

あ、きょも先生だ。

「きょもだー。かあいー。」

田中くん、結構きょも先生オタクなんだよね。

音楽の授業のときは絶対寝ないもん。

1度、きょも先生かわいいよねって話しになったんだけど

凄く語られてちょっと引いたから

それからは聞こえなかったフリをしてるのよ。

「分かる！白いしマシュマロみたいじゃね？」

あーあー反応しちゃったよ。

図書室、私たち以外誰もいなくてよかった。

「だよな！あんなにほっそいのに

めちゃめちゃ歌上手いし、楽器もできるし

あとこの前なんか,,,」

「はーい帰ろう帰ろう」

話聞いてたらいつまで続くかわからないからね。

完全下校過ぎて怒られるの嫌だからね。

私は慎太郎の腕を引っ張って歩き出した。

「ええ、2人とも待ってよー」