ずっと前から貴方のことが（yg） (ページ18)

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「山崎ちゃん、今日も爆睡だったね」

「なんで私が寝てる教科はしっかり起きてるのさ」

「だって、山崎ちゃん見てて飽きないんだもん。

ときどき白目になるからずっと面白い」

「え！！！まじか,,,」

山崎A、もう絶対に寝ない。今ここで誓います。

「係から連絡ある人いますかー」

「今週末が勝負だからなー

勉強はした3分の1しか発揮しないので

思った3倍やってくださーい‬

お疲れ様ー」

恒例のほくちゃんの言葉。

テストの前は毎回言われる。

結構すき。

「そういえば今日はどうすんの？」

「たろと図書館で勉強するかなー」

「おっけ、じゃあ俺も行くわ」

そう言って片付け始めた田中くん。

「遅くね,,,？」

「遅くない！丁寧って言ってよね

,,,終わった！いこ！」

「おう！」

「そういえば聞いたことなかったんだけどさ、

慎太郎と山崎ちゃんって付き合ってるの？」

「,,,え？」

「え？」

「,,, ないない、ただの幼馴染だよ。

もう12年目とか？凄いよね」

「そっかー」

慎太郎は、ただの幼馴染、のはず。

ずっと一緒で

いるのが当たり前で

困ったときは助けてくれるし

たろが困っていたら助けたい。

ただ、それだけ。

「良かった,,,」

そう小さく呟かれた声は、Aの耳には届かなかった。