ずっと前から貴方のことが（yg） (ページ2)

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朝のホームルームが終わって私はすぐに駆け出した。

「たろ！！！やばい！！！」

ぽかんとした顔でこちらを見つめるのは

腐れ縁のあいつ、森本慎太郎。

もうかれこれ12年目になるのかな。

「A、おはよ

朝からどうしたん、体操服忘れた？いる？」

いやまあよく借りにこさせてもらってますけども

こっちはそれどころじゃないの。

「こーち先輩がいるの！！うちのクラスに！！」

「は！？！」

ちょっととりあえずこっち来てよと

慎太郎の袖を掴みうちのクラスに引き摺ってく。

「ね？どっからどう見てもこーち先輩でしょ」

教室について中を覗けば

生徒に囲まれてあたふたしてるこーち先輩の姿が。

「こーち！！こーちじゃん！！なんでいるの？」

あ、止める間もなく駆け出してっちゃった。

もう、すーぐ周りが見えなくなるんだから。

それよりも

「え、慎太郎,,,？

うわあ久しぶり！元気だった？｣

あの笑顔だ。

笑うとシワができるあの目

クシャッとなった顔

あの頃から何にも変わってない。