【ぬらりひょんの孫】偽り少年本当の愛とは《男主》 (ページ19)

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16割! ページ19

「ゴホッ…うぇぇぇ……気持ち悪い…」

最悪

若「うーん…やっぱり高いわねぇ。」

今、風邪をひいている。

『A様、お可哀想……』

『変わってあげることができれば……』

煩い...できもしない癖に

ただでさえ今日父さんが死ぬって言うのに

何が可哀想だ

何が変わってあげられたらだ

何が何が何が何が

同情なんかするなよ

ふと、前世の記憶が頭を横切る

僕は元々孤児だった。

物心ついた時には孤児院にいた

そんなある日、

聞いたんだ

孤児院の大人が

”A君、可哀想ねぇ”

”本当。実の親に望まれずに生まれたなんて”

何時も優しくしてくれていた人達が、
見馴れた顔の人達が、

”あら?A君じゃない。”

”どうしたの?”

なんて言って
伸ばしてくる手は真っ黒で
恐ろしかった

人の偽りを初めて見た瞬間だった

それでもこの人達ならと思い…….............

「…………母さん…。父さん…。リクオ…。僕の事、コホッ…可哀想だと思う?」

鯉「んなわけねえだろぉ?」

若「そうよ!心配はしてるけど、これはAが悪いのよ?自業自得よ」

リ「兄さん。待っててね!!風邪に効く薬草教えて貰ったんだ!!兄さんは僕が治すからね！父さんやっちゃダメだよ!」

あぁ、やっぱり

この人達なら信じられる

だからこそ

”失いたくないんだ”

鯉「てな事だ。じゃ、ちっくら付き合ってくるらぁ…......俺は治さねぇからなら！(ﾎﾞｿ」

リ「父さん早くー!」

鯉「おー。行って来るな」

若「安静にしてるのよ」

と言い、全員出ていった事を確認し、

重い体を動かし

窓から飛び降りた