あいつの双子【HQ】

・ ページ31

・




家に帰り一通りやる事を済ませ、向かいの部屋へ行く




コンコンコッコンコン


「雪だるまつく｢うるせぇ｣すみません…」




ベッドに寝ながらボールを弄っていたのを止め、起き上がった飛雄




影｢なんか話でもあんだろ、ここ座って前向け。あとタオル寄越せ｣


「あ、はい。失礼します…」




大人しく飛雄が座っているベッドの下ら辺に座りタオルを渡したら髪の毛拭いてくれてる…


なにこれスパダリじゃん？でも飛雄だとスパブラ？スポブラみたいな響きだな…




影｢んで、何だよ｣


「あー…なんでそんなにピリピリしてるのかなって」


影｢…｣


「相手が及川さんじゃなかったらそんな風にならないでしょ？」




飛雄の手が止まる、ビンゴだ




「及川さんと試合するとか楽しみだけど少し怖くない？今まで敵として戦った事ないしさ」




今、飛雄が何を考えてるかなんて分からない


人の心読めるスキルなんて持ち合わせてないし


でもこれだけは心に留めておいてほしい…そうじゃないと試合中、視野が狭くなると思う




「確かに明日は及川さんとの試合かもしれないけど、烏野 対 青城って事も忘れちゃ駄目だよ。1人で戦ってるんじゃないって事も」




さっきから一言を発さなくなったよ飛雄さん


どうしたんだ…！何か後ろ向くの怖くなってきたよ！




「んぎょっ？！」


影｢ありがとな｣




後ろから抱き着かれた


別に嫌じゃない、決して。寧ろ大歓迎だ…けど




「く、くびっ！締まっでる"！！」




腕が首に回ってて最早ニーブラなんだって！




影｢あぁ、すまん｣


「あー、首痛くて動けないからここで寝よっかなー」




既に布団潜ってますけどね！！




影｢自分の部屋で寝ろよ！お前デカいから狭くなんだろ！｣


「は？！自分の方が大きい癖に！あと女子にデカいとか言うな！」




思いっきり布団握り締めてたら諦めたらしい


なんだかんだ言って妹に甘々な兄だ




影(こいつはいつも暖けぇな)




この日は2人ともぐっすり眠れたそうです

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す