あいつの双子【HQ】

・IH予選 ページ21

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今日はいよいよIH予選が始まる



ワクワクしていつもより早く目覚め余裕を持って飛雄と家を出た



なのに




「なんで置いてくの…」




家を出てすぐ走って行ってしまった兄




私まで走るなんて絶対嫌なので自転車で後を追った






学校に行くと既に全員揃っていたのでバスに乗り、会場へ向かった






仙台市体育館に着き、ロビーから体育館へ歩いていると東峰さんの根も葉もない噂を鵜呑みにしている奴がいたから



「東峰さんは悪い事するような人じゃないし留年もしてません！こんな優しい人滅多に居ないんですからね！」



思わず言ってしまった…



東｢A？！俺は大丈夫だから…！｣



菅｢すみません、うちのが…｣



モブ｢は、はい…｣




私も謝る気はないけど、謝っておいた




菅｢ああ言われるのはいつもの事だから気にすんな！｣



「でも先輩のこと悪く言われるのは我慢できません…」



澤｢いい後輩を持ったな旭｣



東｢あぁ…｣



ぽんぽんと撫でてくれる東峰さんは本当に優しい人だ





その直後また良からぬ言葉が聞こえた



モブ｢可愛い…｣


モブ｢声掛けてみろよ｣


モブ｢行っちゃう？行ってみちゃう？｣



明らかに清水先輩を見て言っている輩がいた



西.田｢｢ガルルルッ！！！｣｣



私も清水先輩の隣でジーッと睨め付けた



清｢やめなさい。Aちゃんもほら、行くよ｣



ノートで叩かれた西谷先輩と田中先輩…羨ましい……



でも私は手繋いで貰ってますけどね！




またそこら辺の人が西谷先輩とか飛雄の事も言われていたが大丈夫だろう




それより四方八方から凄く視線を感じる…なんで？




モブ｢あれってもしかして影山Aか？！｣


モブ｢え！どれどれ！｣


モブ｢うわぁ…めちゃくちゃ可愛い…！｣


モブ｢握手してもらって来いよ！｣




何故か部員全員で私を囲うようにして怖い顔で歩いている



(前が見えん…)



目の前にいる澤村さんの顔も怖くなっていたので背中に文字を書いて遊んどいた



緊張解れるかと思って




「今なんて書いたか分かりました？」



澤｢すまん、(堪えるので必死で)分からなかった｣



澤村さんの表情が柔らかくなった！


これでよし！






(((俺／僕／私 にもやって)))






Aの前の奪い合いがスタートしたのは言うまでもない

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