【歌い手】私と潔子は違う~Part２~【ハイキュー】

１９話 ページ26

Aside

あ「あ……えっと、ね……」

顔を真っ青にして目をキョロキョロさせているあるふぁきゅんさん。

ク「…………」

顔を真っ青にしているが何も話さないクプラさん。

何で２人共何も言わないの？ねぇ。

『ねぇ！！！！』

悲しさと恐怖と苛立ちで私はおかしくなりそうだった。言い訳でも何でもいいから何か言ってほしかった。

『何で……何も、言ってくれなかったの？ しかもこの紙、前回私が来た時にはもう渡されてるじゃん…』

あ「そ、それは……」

あるふぁきゅんさんは何かを言いかけたが、黙り込んでしまった。

『だから…！！(ク「言えなかった！！」……え？』

何を言いたいの？と聞こうとした時、さっきまで黙っていたクプラさんが突然声をあげた。

ク「言えなかったんだよ！！ あるふぁきゅんももちろん僕もAを大切だと思ってるから！ だから言えなかった！！ 絶対傷つくって思ったから……」

クプラさんは最後の方まで言うと泣きだした。

あ「ご、めん。言わなきゃいけないの分かってた、けど、辛そうな顔、見たくなくて、言えなかった…！ 本当にごめん！」

あるふぁきゅんさんもずっと耐えていたのだろうか、泣きながら話した。

私はてっきり嫌いだから言わなかったのだと思った。だから怒鳴った。

『なんだ……すれ違ってたんじゃん…』

そう言うと2人は「え？」と顔をした。

『私は嫌われてるから言われなかったんだと思ってた』

あ「そんなわけないじゃん！」

ク「絶対ない！」

同じタイミングで話した２人がおかしくて笑うと２人も笑ってくれた。

泣きながらだったけど２人の笑顔は眩しかった。

会えてよかったな……

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