【歌い手】私と潔子は違う~Part２~【ハイキュー】

８話 ページ15

Aside

あの後無事に練習が終わり、休憩している時だった。

木「あ！ そうだ！ 来週から合宿あるんだった！」

木兎さんは今思い出したように立ち上がると、声をあげた。最初は嬉しそうにしていたが赤葦君が「どこの高校が参加するんですか？」と聞いた瞬間、顔を強ばらせた……。まさか……

『烏…野……ですか？』

震えそうな声をなんとか耐えて聞くと木兎さんは少し目を泳がしながら頷いた。

木葉「それって……」

木葉さんは何かを言いたげに私を見た。

『え？ 何で皆さん心配そうな顔してるんですか？平気ですよ？私！』

笑顔で答えると皆はいつもと変わらない私の表情に安心したみたいだった。

本当は怖い。そりゃあ、忘れられてたし挙句の果てには比べられるし。怖くないわけがない。

だけど、自分1人のせいで皆に迷惑をかけるわけにはいかない。

色々考えているとどうやら朝練が終わり着替えに行ってる人が沢山いた。

『(あ、着替えに行かなきゃ……)』

そう思い足を踏み出した時だった。

『(あれ……？)』

足がうまく動かずそのまま倒れ込んだ。

赤「A！？」

赤葦君の驚いたような声が聞こえたあと、かおりさんの私に呼びかける声に雪絵さんの先生を呼んできてと焦っている声が聞こえた。

『(最近こんな事多いな……)』

ダルイ……。もしかして熱中症かな？

なんて思っていると、だんだん気持ち悪くなってきた。……少し…寝ようかな？

私は目を閉じた。

９話→←いや、あの……はい。何度もすみません。お知らせ？←

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す