催眠術

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視線を占いの紙に戻すと





恋愛運 ☆☆☆☆

周りの人の出会いのお陰で運命に出会う




『運命に出会う....』

奏 「僕もだ..」

誠 「はっ！？ちょ、見せろ」


「運命の人に出会うでしょう、ただしすれ違いが付き物かも」


誠 「はっ...すれ違いが付き物だと？」

元 「奏様ならどんな困難も乗り越えられそうです！」

奏 「ありがとう」


『運命に出会う....か』


奏 「ん？何か言った？」

『いいえ？ほら行きましょう、遅れます』


奏 「そうだね、ほら！誠一郎達も行くよ！」





周りの人の出会いのお陰で運命に出会う
星は4つだったけども、その運命はいい運命なのか




奏 「.....難しい顔してどうしたの？」

『え？、いや少し考え事をしてただけで何でも無いです』

奏 「そう」






モヤっとしたまま、学園に着き奏さん達と別れる





特にこの学園にも友達がいるわけでもなく
絶大的人気の兄の妹として扱われてるだけ

そんな生活から早く抜けたい




そう毎日思うばかり





そんなこんなで一日があっという間に過ぎる
そう考えながら校舎の廊下を歩いていると




誠 「A、俺らはもう帰るぞ」



柱の影からひょいと出てきて
用事は済んだかと私に問い掛けてきた誠一郎



『..ごめんね、まだ済んでなくて』

誠 「そうか、じゃあ代わりの車を呼んでおく」

『いや！良いよ大丈夫、自分やるから』

誠 「...分かった..遅くなるなよ」



奏が心配するなんて言い残し颯爽と去って行った誠一郎



『今日はなんか家に居なく無いな....』




気分転換は大切だ
私だってちょっとくらい息抜きしても良いよね




『よし...ちょっと出てみるか』




今流行りの物でも見に行こうか

それとも全て投げ出し捨ててしまうか



『なーんてね...そんなこと出来てたらこんな思いして無いよ』






嗚呼、こんな時いつも思うのは彼の事








『会いたいな..竜』

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