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全ての始まりは ページ1

竜 side









ガキの頃公園で会った、あの女の子
他のガキとは違って品があって





真っ白い顔してて
あ、服も真っ白かったな

で、ずーとベンチにいた

















初めて俺が彼女に喋りかけた時






「……お前、ずっとベンチに居んのかよ」






喋りかけても、うんともすんとも言わねぇで
俺が半ギレで 「お前、無視かよ」 って言ったら





『…まず、ご挨拶からでしょう?…初めまして』



「は?…んだよ..初めまして、京極竜」

『うん、朱雀Aです。でご要件は?』

「よ、ようけん?」

『要件は?話しかけてきた理由は?』





俺はやばい女に話し掛けたと思った俺とタメくらいなのに難しい言葉で会話するし、この女ほんとに小学生かよ!?って内心思ったけど


「よ、ようけん?…は何、何してんだよ」

『何…お兄様のお稽古が終わるを待ってるんです』


「お、お稽古?……なんじゃそりゃ」





クソ一般ピーポーの俺にお稽古なんで言葉は
無縁もいい所で、何言ってんだこいつって思った



「何のお稽古?してんだよ兄貴」

『…バレエ』

「バレエ!?…あれ男も出来んのか?」

『えぇ、もちろん』


「…兄貴すげぇな、俺の兄貴なんか喧嘩しか出来ねぇぞ…ボソ」←


『…何かおっしゃいましたか?』

「何でもねぇ!」


『……あの先程から思っていたのですが何語を
喋ってるのですか?、何でもねぇ!とか』


「あ?、普通に日本語ですけど?」

『そちらの世界の言葉ですか?』

「……何言ってんだお前」




「てかお前いつもここに居るよな」


『…お兄様の邪魔したくないので』


「そうか…」


『京極さん?にもお兄様いらっしゃるんですか?』



「………竜でいい!後、敬語もいい」

『いやでも、お母様が… 「俺にはいいから」 はい..』

「はい、じゃなくて?」


『うん…』

「俺の名前は?」


『……竜』




俺は初めての感覚に襲われた
ドキドキして彼女の顔をみると体温が上がって行くのが
自分でもハッキリわかった




『竜は私の名前覚えてるの?』

「勿論、A…だろ?」


『………うん』





嗚呼、兄貴が言ってたトキメキとはこんな物なのか
いつか竜にも分かるなんて言われ話を逸らされたのを思い出した


そっからの俺達は急激に仲良くなって
なんでも話すし聞くようになった



だけどAがあの公園に来るのは毎週金曜日の夕方

4時から5時までの1時間だけ
俺はいつもドラマを待っている気分だった

.→



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MR.AJ.0103 - 続き楽しみに待ってます! (2021年12月13日 22時) (レス) @page4 id: c1199057f5 (このIDを非表示/違反報告)
川村 - 続き楽しみにしています! (2020年4月15日 14時) (レス) id: 8094d9ce4a (このIDを非表示/違反報告)
名無し85577号(プロフ) - 更新待ってます! (2020年3月30日 12時) (レス) id: ac6c5f2d76 (このIDを非表示/違反報告)
Himeka(プロフ) - すごい面白いです、更新楽しみにしてます! (2019年2月24日 15時) (レス) id: af32de3b14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年2月21日 2時

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