２９話 ページ30
あれは俺が会社に入ってすぐのこと同期に仲のいい奴がいた。なんでも話せる相手だった。
いつのまにか俺たちは体の関係を持っていた。俺は彼の事が好きになっていった。彼も俺の事が好きだと言ってくれた。
なのに彼は突然俺の前から姿を消した。連絡も一切取れなくなって、それから彼とはあっていない。
親友に男と体の関係があったなんて言えるはずもなく、淳子にも照史にも言えていない。
それから何年も経って出会ったのが望だった。音信不通になった時、またかと思った。望は体の関係もなかったし、普通に俺の事が嫌いになったんだと思った。
俺は付き合ってもないのに勝手に嫉妬して、勝手に怒るくせがある。彼もそれで愛想をつかせて何処かに行ってしまったんだ。
それでも望は戻ってきてくれた。俺を好きだって言ってくれた。俺は言葉が足りないし、ばかだから怒らせることもいっぱいあると思うけど、今は望の事が大好きだ。
望は俺離れをしようと頑張ってるけどしなくていい。俺も大好きで離れられないから。
また置いていかれるのが怖い。それなら近すぎて好きすぎる方がいい。
もっと好きって言って、わがまま言って、離れたくないって正直に言えばきっと今度は1人にならなくて済む。
「望。好き。」
「ん。俺も。」
今は望さえいればそれでいい。
俺もまだまだ子供なのかもしれない。
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ゆう(プロフ) - irohaさん» ありがとうございます！続きも楽しんでいただけたら幸いです！ (2018年10月9日 23時) (
レス) id: cc6ad799f5 (このIDを非表示/違反報告)
iroha(プロフ) - Twitter、フォロー失礼します！ お話大好きです！ (2018年10月9日 18時) (レス) id: 985055bb27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年9月16日 2時
