２０話 ページ20
「やから言うたやろッ！！アイツ危ないって！！」
家に着いて早々に望が怒鳴る。
「あんだけ気をつけろって言ったやろ！！」
「そんな怒鳴らんでもええやんッ！」
分かってる。気をつけなきゃいけなかったことも、望がいるのに帰らなかったことも、全部俺が悪いって分かってる。
「危なかってんぞ！」
「分かってるッ！」
ただの八つ当たりだって分かってるけど、止められない。
「....ッ！いやや！望ッ！」
望が無言で靴を履いたままの俺を持ち上げて寝室に向かった。暴れても俺を離そうとしない。
「いややっ！！やっ....、」
ベッドに投げられて無言で、俺のシャツを引き裂く望が怖かった。抵抗する腕を頭の上で１つにまとめられる。
飛び散ったボタンと履いたままの靴を気にもかけずに首に噛みつかれる。
「...やっ....、こわい...のぞむっ！」
「....連れ込まれたらこんなんじゃ済まんかってんぞ。」
俺を睨みつける望の目は真剣でどこか悲しそうだった。
「帰るわ。」
解放された震える手で望の背中に鞄を投げる。
「....望が女の子とおったから....、」
俺、どうしていいかわからないから。
「望が女の子とおったから俺飲みに行ったんやんッ！」
苦しい。思い出すと溢れ出す涙。もうどうしていいのかわからない。
望はかっこいいから彼女なんていて当たり前なのに。
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ゆう(プロフ) - irohaさん» ありがとうございます！続きも楽しんでいただけたら幸いです！ (2018年10月9日 23時) (
レス) id: cc6ad799f5 (このIDを非表示/違反報告)
iroha(プロフ) - Twitter、フォロー失礼します！ お話大好きです！ (2018年10月9日 18時) (レス) id: 985055bb27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年9月16日 2時
