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第二十四話 ページ26

「……あ。そういえば。」

(星翔は大丈夫かな。)

外の状況は把握してはいないが、空に浮かぶ魔法陣は星翔の学校でも話題になったはず。
あっちの方の状況も把握しておきたかったAは星翔にLINEしようとと思った彼女はスマホを取り出した。
その瞬間彼女は世の中とは思えない叫び声を上げた。
その声にびっくりした男子達は一斉に振り返った。

「A?!」

「す、スマホが!」

そこに現れたのは画面が割れた無残な姿をしたスマホだった。
割れたというレベルではなく、画面を通してスマホの中身が見えそうなぐらい酷く割れていた。
その無残過ぎる姿に花巻と松川は「ヒィヒィ」と笑い声を上げていた。
その二人を見たAは「ちょっと!!笑いどころじゃないでしょ!!」と思わず突っ込んだ。

「アレだな……さっきのあの衝撃の。」

Aは聞く耳を持たず、悔しそうに奇声を上げているだけだった。
高二の二人はそのスマホを見て「こんな壊れ方するんですね。」と真顔で興味津々でじっと見つめていた。

「で、Aは何がしたかったのさ」

「星翔に……LINEしようと思ったら……。」

「あー、星翔ちゃん?」

大体察した及川はんー。と何かを考えていた。
そして、「あ、そうだ!」と何かを閃いた。

「じゃ、北川第一行こうか!」

「いや、そんな笑顔で言われてもねえ……。」

Aは彼の言ったことにガクっと肩を落とした。
大体どうなっているのかなと懐かしんでいる場合でも無い。
及川は「え?行きたくないの?」と彼女に尋ねた。彼女は違うと首を横に振った。
その反応を見た彼は「じゃあ、行き先北川第一でいい?」と残りの人達にもそう問いた。
残りの人達も首を縦に振る。

これからの行き先は北川第一だ。

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作者名:名無し琲世 | 作成日時:2017年7月26日 21時

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