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「 そっか。そんだけ続いたら嫌になるよな 」
『 っ、ん、 』
「 がんばったね 」
俯きながら首を横に振ると、荷物を取られて優しく抱き締められた。伊沢さんが一定ペースで私の背中を撫でてくれるから、とても落ち着く。
「 がんばりすぎ。ちょっと疲れたんだよ 」
『 …ふ、っ、 』
「 ん、とりあえず風呂行こ。一緒に入る？ 」
『 …うん、 』
「 じゃあ座って 」
言われるがままに玄関へ座れば彼も座り込み、私の靴を脱がせてくれた。擦り剥いた膝と腫れている足首を見て「あとで手当しようね」と笑顔を見せられる。
「 ご飯どうする？ 」
『 いらない、 』
「 でも昼は食べてないんでしょ？倒れるよ 」
『 おなかすいてないもん、 』
「 んー、Aが食べないなら俺も食べない 」
お風呂を済ませたあとにそんな会話をしたけれど、伊沢さんも食べないのは困るので、冷蔵庫に置かれていたバナナを二人で食べた。
手慣れているのか怪我の処置はすぐに終わり、今はリビングのソファーで横並びで座っている。
「 その足だとしばらく歩けないなぁ 」
『 …伊沢さんが運んでください 』
「 ふはっ、今日は甘えたなんだ？ 」
『 そんなんじゃないです 』
「 拗ねないでよ笑 」
『 すねてない 』
小学生のように言いながら抱えていたクッションで顔を隠すと、大きな左手に抱き寄せられて。頭を肩に乗せ、ゆっくりと撫でられる。
「 明日はきっといい日になるよ 」
そんな言葉が聞こえてきたと同時に視界が少々暗くなり、伊沢さんの顔が目と鼻の先にあって。顔に熱が集まるのを感じた。
「 …真っ赤じゃん、 」
『 いきなり、するからです 』
「 ん、かわいい 」
彼の声が脳内に反芻してふわふわする。こんなことで照れてしまうなんて中学生レベルだ。恥ずかしい、熱い。伊沢さんのキス、甘すぎる。
クッションを落とすと、頬に彼の手が触れた。伊沢さんの手、すごく冷たくて気持ちいいなぁ…
なんか、ぼーっとする。
「 …A、熱くない？ 」
『 ん…、 』
「 え、絶対これ熱あるって、 」
遠くから慌てる声が鼓膜を揺らしているような気はするが、彼の意に反して私はだんだん意識を落とす。
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「 明日はきっといい日になるよ 」
あなたがいるから、私の毎日は幸せです。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
音々 様、
リクエストありがとうございました。
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音々(プロフ) - 神威-αさん» 全然大丈夫です！ありがとうございます！ (2021年3月8日 23時) (
レス) id: 713cea38c0 (このIDを非表示/違反報告)
神威-α - 音々さん» 分かりました。僕が書こうと思っていた話に被らないようにしたいので短くなるかもしれません。あと、『お疲れ様』の石森ちゃん視点の話も書こうと考えているので遅くなると思います。それでも大丈夫ですか？ (2021年3月8日 22時) (レス) id: 60ae3ef212 (このIDを非表示/違反報告)
音々(プロフ) - 神威-αさん» 私自身、生理前とかって少し注意された（怒られた）だけで泣きたくなったりするので誰かに怒られて悲しくなるみたいなのがいいです！ (2021年3月8日 16時) (レス) id: 713cea38c0 (このIDを非表示/違反報告)
神威-α - 音々さん» ありがとうございます！そんな風に言って頂けるとすごく嬉しいです。リクエストもありがとうございます。図々しいだなんてとんでもありません！ぜひ書かせてもらいます。ところで``色々´´とありましたが、なにか具体的にあったりしますか？ (2021年3月8日 16時) (レス) id: 60ae3ef212 (このIDを非表示/違反報告)
音々(プロフ) - 更新お疲れ様です！すごく涙が出て悲しくなったり、思わずニコニコしちゃうような話もあったりして、毎日楽しく読ませていただいています。図々しいですがリクエストで、色々あって不安な夢主ちゃんを慰めるというお話が見てみたいです！これからも応援しています！ (2021年3月8日 0時) (レス) id: 713cea38c0 (このIDを非表示/違反報告)
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