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「 睡眠は大事やで〜、夜ふかしって肌に悪いし寝坊はしやすいし。良いことなんかないからな 」
「 そうそう！Aちゃん若いんだから！ 」
「 山森さんも若いでしょ笑 」
淡々と作業をこなしながら話す皆さんに私は苦笑いを浮かべ、そうですね、と微笑んで答える。その時、また波に襲われて思わず頭をぶんぶんと振った。そのせいで痛みが増したのは言わないでおこう。
その後、消えてしまったデータはエンジニアさんの手によって復旧され、なにもなかったように世界中へ送り出された。
歓喜に包まれている空間を一瞥して執務室を出る。扉を閉めると同時にその場へ座り込んだ。ガンガンと鈍器で殴られているような痛み、私の体は思っていた以上に限界だったらしい。
なかなか治まってくれない頭痛と格闘していると、後ろの扉が静かに開いた。それに驚いて立ち上がる。だけど急に立ち上がったせいか、視界が暗くなって、
…やばい、倒れる、
そう思っていたのに、想像していた衝撃はいつまで待っても来ない。ゆっくりと目を開いて見えたのは、ゆらゆら静かに揺れる金髪。
「 あっ、ぶな… 」
呆れた様子で言った川上さんは、そのまま私を廊下に座らせる。いつも冷静沈着だから、あんなに焦ったような表情を見るのは初めてだった。
「 おい、大丈夫か、 」
『 えへへ…すみません。バランス崩しちゃいました。ごめんなさい、もう大丈夫ですので 』
「 どこがだよ、倒れたのに 」
『 いや、バランスを崩しただけで… 』
「 もしかして偏頭痛持ち？ 」
いきなり核心を突かれて喉から変な声が出る。そのせいで、さらに鈍器の威力が大きくなった。
『 っ、うぅ…… 』
「 ほら、言わんこっちゃない 」
大丈夫？と心配の声が聞こえたけれど、それに反応を返せるほどの余裕を今の私は持ち合わせていない。頭を抑えて、できるだけ響かないように頷いた。
−−−−−−刹那、
体が浮き上がるのを感じた。横を向くとすぐ近くに川上さんの顔があって、状況が分からない。
『 えぇ！！？かっ、かか川上さん！？ 』
「 うるさい、黙って 」
私を抱えたままで器用に仮眠室の扉を開けた。中へ入るとベッドに下ろされ、丁寧に布団をかけられる。そして部屋から退出したかと思うと、手には薬と水が握られていた。
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音々(プロフ) - 神威-αさん» 全然大丈夫です！ありがとうございます！ (2021年3月8日 23時) (
レス) id: 713cea38c0 (このIDを非表示/違反報告)
神威-α - 音々さん» 分かりました。僕が書こうと思っていた話に被らないようにしたいので短くなるかもしれません。あと、『お疲れ様』の石森ちゃん視点の話も書こうと考えているので遅くなると思います。それでも大丈夫ですか？ (2021年3月8日 22時) (レス) id: 60ae3ef212 (このIDを非表示/違反報告)
音々(プロフ) - 神威-αさん» 私自身、生理前とかって少し注意された（怒られた）だけで泣きたくなったりするので誰かに怒られて悲しくなるみたいなのがいいです！ (2021年3月8日 16時) (レス) id: 713cea38c0 (このIDを非表示/違反報告)
神威-α - 音々さん» ありがとうございます！そんな風に言って頂けるとすごく嬉しいです。リクエストもありがとうございます。図々しいだなんてとんでもありません！ぜひ書かせてもらいます。ところで``色々´´とありましたが、なにか具体的にあったりしますか？ (2021年3月8日 16時) (レス) id: 60ae3ef212 (このIDを非表示/違反報告)
音々(プロフ) - 更新お疲れ様です！すごく涙が出て悲しくなったり、思わずニコニコしちゃうような話もあったりして、毎日楽しく読ませていただいています。図々しいですがリクエストで、色々あって不安な夢主ちゃんを慰めるというお話が見てみたいです！これからも応援しています！ (2021年3月8日 0時) (レス) id: 713cea38c0 (このIDを非表示/違反報告)
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