【Q:K】この先も、ずっと #2【izw】

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「 そういえば今日どこにいたの？ 」






　丸一日どの場所を探しても見つからなかった彼女。それがあまりにも普通に帰ってきたもんだから、最後まで検討もつかなかった居場所について聞いてみた。






『 乾の家です 』


「 …は？ 」






　少しの間ずっと抱いていた疑問。それに返ってきたのは予想外の解答で、瞬間、俺の中に住む黒い感情がだんだん騒ぎ出した。






『 どうかしましたか？ 』


「 …予定変更、 」


『 え？わっ、ちょ、 』






　彼女の手から庖丁を奪い取って真魚板の上にのせ、エプロンを脱がせてキッチンに投げ捨てた。そのままAの手を引き、リビングのソファーに押し倒す。


　明らかな動揺を見せる彼女の上に覆い被さり、反射的に逃れようとする退路を塞いで目前の柔らかそうな唇にキスをした。






『 な、どうしたんですか、 』


「 今日の夕飯、やっぱりAがいい 」


『 い、いざわさ、ちょ、まって、 』


「 いただきまーす 」









・









ごめんね。必ず食べるから、またご飯作ってね。









・









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「 …よかったの？乾からの連絡、伝えなくて 」


「 ちょっとは自分で考えろっての。大事な勉強だよ。お前も把握した上で言わなかったんだろう 」


「 まあね、いい機会だと思うし 」


「 あれだけ味方のふりしておいて、悪魔だな 」


「 河村には言われたくない笑 」









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« お前も意地悪だよな »


「なにがですか。俺は二人の仲の手助けをしたんですよ。寧ろ褒められてもいいと思いますけど 」


« だったら伊沢さんにも石森の居場所、連絡あげたらよかったじゃんか。試すような真似してさ »


「 別に、ただあいつの隣にいるのが伊沢さんで大丈夫かどうか、確かめたかっただけなんで 」


« 過保護か！まぁ、細かいところは俺もよく分からんけど、皆を巻き込んで修羅場にすんなよ？ほどほどにしないと本気で福良さんに怒られるぞ »


「 はーい、ご忠告感謝しまーす 」


« 軽いわ！ん、じゃーな »









　ﾌﾟﾂｯ、ﾂｰﾂｰ




「 …まぁ、最善は尽くしますよ 」






　最低限。俺なりに、ね。









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