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「 どこ？いや、普通に仕事だけど 」
脱いだジャケットを椅子にかけて、ソファーに腰を下ろしながら言った。机上に置いてある食事には目もくれず、パッとテレビを点けてサッカーを見始める。
ご飯は食べてきたらしいので、すっかり冷めている料理を冷蔵庫に封印した。一応本人に聞いてみようと思い、白熱している試合を興奮しながら観戦している伊沢さんの隣に立つ。
『 ご飯は食べてきたんですか？ 』
「 んー？いや、食べてないけど、別にいいかな。お、あっ、いける！そこだ！いいよいいよ！ 」
適当にあしらわれた気がした。私を意識してほしくなって、楽しそうにしている伊沢さんから少し離れた場所にゆっくり座る。
『 …ねぇ、伊沢さん 』
「 んー？なに？ 」
『 私のどこが好きなんですか？ 』
なんとなく口にしたつもりだった。
ここで彼がテレビから目を離し、私を見ながら答えてくれたのなら。この不安な気持ちと、いつかあの方に教えてもらった嫉妬という感情は消えていたのかもしれないのに。
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「 今日もかわいいよ 」
そんな高望みは叶わなかった。
というか質問に対して解答になっていない。こんなこと言っちゃいけないのは分かっているんだけれど、あなたクイズ王でしょ。ちゃんと答えてくださいよ。
彼の瞳が液晶から離れることはなく、視線そのままに告げられた言葉はまるで流れ作業のよう。心が全く込もっていないように感じる。
『 …それだけ？ 』
「 それだけって…どうかした？ 」
『 っ…その、こう…もっとないんですか、 』
「 もっと？ 」
そこまで言えばようやく私の方を見てくれた。けれど、何度か目を瞬きしてすぐにサッカー観戦へ戻ってしまう。あまりに驚きすぎて怒りが現れそうになり、勢いよく立ち上がった。
『 それだけですか？それだけなんですか？ 』
「 え、なに、どうしたの？今日なんか変だよ 」
『 っ…………だ、だって…… 』
下唇を噛んで俯く。私だって不安なんだ。あんなにかっこよくて人気もあって出逢いも多いはずの彼が、私みたいな女と付き合っていて良いのかなんて、もう何度も考えてきた疑問がまた脳内に浮かんでくる。
あなたが私に言う``かわいい´´は本心ですか。同棲生活に疲れてはいませんか。そのサッカーも実は私が録画しているのですが、気づいてくれていますか。
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あなたは、本当に私のことが好きなんですか。
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音々(プロフ) - 神威-αさん» 全然大丈夫です！ありがとうございます！ (2021年3月8日 23時) (
レス) id: 713cea38c0 (このIDを非表示/違反報告)
神威-α - 音々さん» 分かりました。僕が書こうと思っていた話に被らないようにしたいので短くなるかもしれません。あと、『お疲れ様』の石森ちゃん視点の話も書こうと考えているので遅くなると思います。それでも大丈夫ですか？ (2021年3月8日 22時) (レス) id: 60ae3ef212 (このIDを非表示/違反報告)
音々(プロフ) - 神威-αさん» 私自身、生理前とかって少し注意された（怒られた）だけで泣きたくなったりするので誰かに怒られて悲しくなるみたいなのがいいです！ (2021年3月8日 16時) (レス) id: 713cea38c0 (このIDを非表示/違反報告)
神威-α - 音々さん» ありがとうございます！そんな風に言って頂けるとすごく嬉しいです。リクエストもありがとうございます。図々しいだなんてとんでもありません！ぜひ書かせてもらいます。ところで``色々´´とありましたが、なにか具体的にあったりしますか？ (2021年3月8日 16時) (レス) id: 60ae3ef212 (このIDを非表示/違反報告)
音々(プロフ) - 更新お疲れ様です！すごく涙が出て悲しくなったり、思わずニコニコしちゃうような話もあったりして、毎日楽しく読ませていただいています。図々しいですがリクエストで、色々あって不安な夢主ちゃんを慰めるというお話が見てみたいです！これからも応援しています！ (2021年3月8日 0時) (レス) id: 713cea38c0 (このIDを非表示/違反報告)
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