夢と現実�� ページ4
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壱馬side
樹が元々何か悩んでいるのは皆知ってた。
ただ、その内容がどんな物なのかどれほど悩んでいるのかは誰も知らなかった。
以前樹の幼なじみである翔平に話を聞いてみたものの、何も聞いてないらしく検討もつかないという。
幼なじみにすら言えない悩み…一体なんなんだろう。
移動車の中でのRIKUさんに対するあの樹の態度は正直異常だった。
元々愛想のある方ではなかったがあそこまで先輩に冷たくする事なんて滅多になかったからだ。
その後も様子を伺ってみたが、ホールツアーが決まった時も皆喜んでいる中樹だけはどこか辛そうな悔しそうな表情をしていた。
後で本人に話を聞いてみるか。そう思ってた矢先、会議が終わった途端北人が腕を引いてどこかへ行ってしまった。
「「「あ、」」」
何人か樹に用があったらしく同じ反応をしていた。
「…ちょっと後追ってみない？」
普通ならドン引きされる悪そうな顔をしたRIKUさんの言葉に俺たちは頷いて2人の後を走った。
「…です」
樹の真剣な声色に俺たちは顔を見合わせた。
後に続いた北人の言葉に俺たちは息を飲んだ。
北人「本当に他の人には言わないの？きっとこれからだってAちゃんの事思い出して辛くなって一人で落ち込むんじゃないの？」
俺たちは確信した。北人は樹の悩みについて知ってる。
そして、Aちゃんがどこの誰なのかは知らないが、その子が原因だということも。
気づいたら俺は口走っていた。
「…俺らの事そないに信用できへんの？」
俺らの存在に気づいた樹は驚いたような少し悲しそうな顔をした。
「…北人さん、どうゆうことですか」
北人が勝手に俺達のことを呼んだと思ってるのだろう。
樹に疑われはじめた北人は少し焦った素振りを見せた。
RIKU「北人は関係ないよ、俺らが勝手に来ただけ」
樹「…盗み聞きなんて趣味悪いですね」
ハッと少し呆れた顔をした後背もたれにもたれかかってさんざんな悪態をつく樹は心做しか悲しそうに見えた。
北人「…樹、そんな言い方しなくても…」
樹「…ただ元カノに未練あるだけっすよ。それじゃ、俺この後用事あるんで失礼します」
北人「…樹、待って！」
そのまま樹は振り返ることなく大きな音を立ててドアを閉めて出ていった。
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Meteor(プロフ) - ざりさん» 久しぶりの更新となりましたが皆様如何お過ごしでしょうか？私情でなかなか更新できませんでしたがこれからは更新頻度を上げて更新していきたいと思います。気づけば150人もの方々にお気に入り登録して頂きありがとうございます。これからも是非よろしくお願い致します (2月16日 19時) (
レス) id: 5c14081a6c (このIDを非表示/違反報告)
ざり - 更新たのしみにしてます！！！ (12月2日 16時) (レス) @page15 id: c4ad5d1c89 (このIDを非表示/違反報告)
Meteor(プロフ) - こんにちは、作者のMeteorです。しばらく更新できずにいて申し訳ないです。私の処女作にも関わらずひと月で約60人もの方にお気に入り登録をして頂けて光栄です。またゆっくりにはなるかと思いますが更新していきますのでよろしくお願い致します (7月21日 18時) (レス) id: 5c14081a6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Meteor | 作成日時：2023年4月2日 17時
