バスコとサリーと主人公の関係 2011 ページ8
朝焼けの中、サリーとAはバスコが待つ森へ行ったが、バスコの第一声は2人を心配するものではなかった。
「来たね、来たねえ、宝箱ちゃん♪」
近付こうとしたサリーは、急に足を止めた。
サリーの中でバスコに撃たれた時のシーンが、フラッシュバックしていた。
急に立ちつくしたサリーに、バスコとAは声をかけました。
「どうしたの、サリー？」
「とっととおいで」
しばらく考えて、サリーは足を踏み出そうとしたが、後ろから声がかかった。
「本当にいいのか？」
振り返ると、そこにいたのはマーベラス達だった。
「悪いな。あとをつけさせてもらった」
「あらら〜、マベちゃん達までついて来ちゃったんだ」
宝箱はニセモノで中身は空っぽだった事や、マーベラス達がついてきた事で眉間にしわを寄せるバスコはAに言った。
「Aちゃんてば、マベちゃん達ついてきてるの気づいてたでしょ」
「うん。でも、その箱が空っぽなのは気づかなかった。」
そんな2人を見てルカは叫んだ。
「こんなことだろうとは思ったけど、あんた、やりすぎよ。あたし達が手当てしてなかったら、その猿も女も本当に死んでたのよ」
バスコはいつものニヤケ面で答えた。
「でも、そのくらいしなきゃ、船には乗せないっしょ？」
悪びれた様子もなく言った。
マーベラスは、サリーに話しかけた。
「サリー、そいつは本当におまえのことを仲間だと思ってくれてんのか？」
そう話しながら、サリーの横に立った。
バスコはいつものように腕組み姿勢を崩さず言った。
「あれ？ マベちゃん何考えてんの？まさか、サリーを引き抜くつもり？」
「お前は黙ってろ」
鎧は怒りで少し震えていた。
「いくら作戦だとしても、仲間をわざと傷つけるなんてひどすぎる！」
ハカセもバスコへ怒りをぶつけた。
「関係ないね、そんなこと！サリーとAは俺が苦労してここまで仕込んだんだ。傷つけようがどうしようが、俺の命令に従うことイコール、サリーとAの幸せなんだ。現にAは俺に側にいるし」
バスコにぴったりと寄り添うAの姿があった。
「ウキー」
と、目を伏せた。
「そんな幸せ、ありません！つかもうとするなら、幸せはどこにでも生まれます！」
アイムは自分の過去とガレオンで過ごした思い出を込めて叫ぶ。1匹と1人へ届けと。
「サリー、どうでもいいから、とっととこっち来な」
バスコはサリーに、バナナを見せた。
今はもうニヤけておらず、イラついた顔をしていた。
サリーの最後 2011→←サリーの葛藤と主人公の吹き込み 2011
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横峯俊(プロフ) - ゆうみんさん» コメントありがとうございます！5月から続きのお話を更新していこうと思っています思っています！これからも応援よろしくお願いします (2017年4月20日 16時) (
レス) id: ae2e1d834b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - えええええどゆうこと船からおりた彼女ちゃん次回楽しみです (2017年4月20日 8時) (レス) id: 2b36d5a049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：横峯俊 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=shun0911
作成日時：2017年4月4日 9時
