サリーの葛藤と主人公の吹き込み 2011 ページ7
ガレオンのソファーで眠るサリーは、鼻ちょうちんを膨らませていた。
それが割れて、目を覚ました。
「ウキッ、ウキッ?(ここは、どこだ?)ウッキ、ウキ。(そうだ、宝箱を持って行くんだった)」
宝箱に手をかけようとしたサリーですが、アイムの言葉を思い出して止まった。
「信じられません。どんな理由があったとしても、自分の仲間をここまで傷つけるなんて」
「ウキー、ウッキ。(あのお嬢さんは、包帯を巻きながら、本気で怒ってたな)ウーーキ、ウキ。(その横にいた2匹は、どうでもいいけど)」
でも、同時に、バスコの言葉も思い出した。
「やつらの船に入り込んで、宝箱を盗んで来い。バナナだって、食い放題だ!」
「ウーキ、ウキッ!(そうだ、バスコさんのため、バナナのためだ!)」
サリーは宝箱に触れようとすると、またアイムの言葉が脳裏に浮かんだ。
「どんな理由があったとしても、自分の仲間をここまで傷つけるなんて」
「ウッ、キッ、ウッ、キッ、ウキー。ウキー、ウキー」
サリーは頭を抱えてしまった。
「ウキ…ウキー。(どうしたら、どうしたらいい?)」
その時、バスコの別の言葉を思い出した。
「じゃあ、頼んだよ、サリー」
「バスコは笑って、首飾りをかけてくれたでしょ。私達はバスコに返し切れないほどの恩がある。それを忘れたらダメだよ、サリー」
Aは、サリーの耳元で話した。
「ウキッ、ウキッ…。(やっぱり、バスコさんだ)」
「そうそう。いい子だよサリー。バスコのところへ帰りましょ」
サリーは宝箱を抱え、Aはその後を追い、ガレオンを出た。
バスコとサリーと主人公の関係 2011→←バスコの思惑 2011
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横峯俊(プロフ) - ゆうみんさん» コメントありがとうございます!5月から続きのお話を更新していこうと思っています思っています!これからも応援よろしくお願いします (2017年4月20日 16時) (レス) id: ae2e1d834b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - えええええどゆうこと船からおりた彼女ちゃん次回楽しみです (2017年4月20日 8時) (レス) id: 2b36d5a049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:横峯俊 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=shun0911
作成日時:2017年4月4日 9時