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仲間割れ 2011 ページ3

バスコ達はビルの上で観戦している。

「あ〜あ、気前よく大いなる力、渡しすぎちゃったかな〜手持ちのロイドも品切れだし、ザンギャックに戦力を借りるってわけにもいかないし、さて、どうするか…」

傍らでは、サリーが ウキッ ウキキー! と手を叩いていて、Aは無邪気にロボ戦を見ている。
そんな様子を、バスコは横目でちらりと見た。

「サリー、こっちおいで」

サリーはなんの疑いもなく、バスコの方へ寄っていった。

「サリー、ロイドが品切れになった以上、君に食べさせるバナナはないよ」

目を細めたバスコは、銃を発射した。何発もの銃弾が、サリーに体に食い込んだ。

「バスコ!やめて!!」

Aの悲痛な叫びも届かず、バスコは撃ち続ける。
サリーは天を仰ぎ、やがて前のめりに倒れました。

「あとさAちゃんて、足手まといなんだよね。銃以外なーんにもできないし」

確かにそうだとAは思った。

「俺、Aちゃんの事捨てるわ」

そういって、Aに向かって何発も弾丸を撃ち込んだ。
Aは怪人態になる気力を無くし、人間態でただ撃たれ、その場に倒れこんだ。
バスコはそれを確認すると、口もとだけでニヤリと笑い、去って行った。


ロボからその様子を見ていたゴーカイジャーはすぐにビルへと駆けつけた。
まだ息があるが、サリーとAは重症で、サリーは満足に立ち上がることもできなかった。
マーベラスは頭の中で、今起こった事を反芻していた。


「君に食べさせるバナナはないよ」
「Aちゃんてさ、足手まといなんだよね。銃以外なーんにもできないし俺、Aちゃんの事捨てるわ」
と、躊なく銃を撃った。
そしてあの日、「あんたたちを捨てるよ」と、バスコは仲間だったマーベラスを撃った。
マーベラスの脳裏で、みっつの出来事が重なった。

「ガレオンに連れて行って、手当てしてやれ」

マーベラスの意外な言葉に、仲間達は驚いた。
ハカセ、アイム、がサリーを運ぶ。

「大丈夫ですか?立てます?」

鎧は、Aに声をかけた。

「大丈夫・・・じゃない・・・でも・・・このまま死なせて」

と、Aは静かに涙を流した。

「でも・・・」

ジョーとルカは、マーベラスの方を見た。
マーベラスは手当てするだけだと言うが、敵を招き入れていいものかと思っていた。

「そいつは俺が連れて行く」

マーベラスは、離せと抵抗するAを抱えてガレオンに戻った。

手当て 2011→←バスコとマーベラスの電話 2011



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横峯俊(プロフ) - ゆうみんさん» コメントありがとうございます!5月から続きのお話を更新していこうと思っています思っています!これからも応援よろしくお願いします (2017年4月20日 16時) (レス) id: ae2e1d834b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - えええええどゆうこと船からおりた彼女ちゃん次回楽しみです (2017年4月20日 8時) (レス) id: 2b36d5a049 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:横峯俊 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=shun0911  
作成日時:2017年4月4日 9時

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