バスコの花嫁 (ページ33)

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バスコとチェリの真の姿 2011 ページ33

「マベちゃんには、見せたことなかったっけね？これが、アカレッドも恐れた、オレの真の姿さ。」

驚くゴーカイジャーたちを前に、バスコは続けた。

「まさか、ガレオンで飯作ってるだけで、オレの首に300万ザギンも賞金がかけられるわけないっしょ。」

「今まで、疑った事無かったの？しかし、久しぶりに、この姿になったな」

マーベラスと鎧を除くゴーカイジャーは、その姿に見覚えがあった。

「あッ、あの時の！」

深い青のドレスに顔を覆い尽くす真っ白な仮面、背中には漆黒の翼。(ノア夫人がイメージとしては近いです)
Aの姿は見慣れているのか、サリーは驚くどころか、手を叩いて喜んでいた。

「さーて、マベちゃん。どうする？」

レッドが動く前に、シルバーが突進しました。
ゴーカイスピアを振るい、バスコに向かって来た。
その槍を、。まるで、トンボのハネを触るかのようにバスコは指だけで止めた。
武闘派のシルバーが、子ども扱いだ。

「前も思ったけど、うるさいなあ、君は！」

と言って、シルバーの腕をねじ上げた。
力を入れていないように見えるが、シルバーは悲鳴をあげた。
体が赤く光ると、シルバーは吹き飛ばされた。
鎧は変身を解除され、気絶した。

「野郎…」

怒りに火がついたレッドたちは、ファイナルウェーブを発動し、ゴーカイスクランブルを放った。
チェリとバスコは、それを片手で簡単に受け止めた。

「こんなもの…」

ゴーカイスクランブルをそのまま跳ね返す、Aとバスコ。
ゴーカイジャーたちは、自らの技を喰らうかたちになった。
その時、黒く赤い影と黒く青い影が、ゴーカイジャーたちの傍を通過しいつの間にか、Aとバスコが反対側にいた。

「バスコ、てめえ！」

レッドが、何とか立ち上がった。
が、バスコは、背を向けたままで言った。

「もう、終わってるけど？」

その時、ゴーカイジャーたちに衝撃が走った。あの瞬間、バスコとAは5人に本人たちも感じられないほどの速さで、攻撃していた。
変身を解除され、倒れた、海賊たち。