BLUE. (ページ5)

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「ね、A。これどういう状況なの」

『私が知りたい』

歩いてきた2人組は、ユン·ジョンハンといつも一緒にいる人たちだった。よく見ると、その内の1人が角部屋さんなことに気がついた。相手も私の顔を見て、あの時と同じ笑顔を見せながら、軽く頭を下げた。

「今日、Aたちと食べるぞ」

「ハニ、またそんな急に…」

「な、いいよな？A」

『えぇ、』

当たり前のように名前を呼びながら、俺に合わせろ、と顔を近づけながら圧をかけてくる。嫌だ、と言えず、友人や角部屋さんを巻き込む結果になってしまった。解せぬ。

「チェ·スンチョルです。ジョンハンがお世話になってるみたいで」

「違ぇよ、馬鹿」

『キム·Aです。ユン·ジョンハンをお世話してます』

「あはっ、最高」

こうなってしまえばヤケクソだ、と変なノリに乗ってしまった。げし、と机の下で足を蹴られた。多分、ていうか絶対にユン·ジョンハンだ。

「ホン·ジスです。改めまして、隣に住んでます」

「え、Aちゃんってジスのお隣さん？うわー、いつも騒いでごめんね」

『や、大丈夫、です』

たまに大丈夫じゃないときもあるけど。いつも遊びに来てるのがこの人達だと分かって、何だかすっきりした。大好きな唐揚げを後で食べようと残していると、目の前に座るユン·ジョンハンが箸を伸ばして私のお皿から唐揚げをとった。

『信じられない』

「アイス代」

『さっきと言ってること違うじゃん』

子どもっぽいユン·ジョンハンが、あぁ言えばこう言う、というみたいに拗ね始めて、スンチョルさんが、ごめんね、と代わりに謝る。いつもこんな感じなんだろうな、と何だか分かってしまった。

スンチョルでいいよ、と言われたので遠慮なくそう呼ばせてもらうことにした。なんで俺はユン·ジョンハンなわけ、と不機嫌になる彼を放っておくことにした。みんな同じ学部らしく、よく今まで会わなかったな、と不思議になる。まぁ、ジスくんがお隣さんでなければ、こうやって話すことなく卒業してたんだろうな、と思う。次の授業がジスくんと被っていると知って、一緒に行こうよ、と誘ってもらった。履修している人が少ない授業で、これまた前に座っている私は周りを見渡す勇気もなく授業を受けていたので、ジスくんの存在を知らないまま、数回過ごしていた。