Mole Under The Eye (ページ13)

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もやもやする。真っ黒な感情が湧き上がってきて、ぐるぐる、ぐるぐる。

新曲の振り入れやらレコーディングの傍ら、ユンギオッパはハヨンさんとのコラボを完成に近づけている、らしい。

今までのコラボもこういう感じだったっけ？
ううん、違う。

今まではもっとユンギオッパの1人レースみたいだった。提供はする、歌うのは任せる。そんな感じ。

一緒に作業はしないし、相手の人も曲作りには何も口出ししない。歌がもらえればいい、SUGAの曲がもらえれば。

まして作業室に入れることも、宿舎に来ることもなかった。私達の空間、ずっと守ってきた。そうでしょ？

オッパたちは女性とお付き合いしてた時期もあったみたいだけど、決して宿舎に招くことなんてなかった。きっと私を気遣ってのことだと思う。

醜い嫉妬、分かりやすすぎて、私ってこんなに子どもじみてたっけ。こんな感情知らないし、何だかもう、吐きそう。

HY「お邪魔します」

仕上げだから、と言って彼女がまた姿を見せたのは、前回泊まってからだいぶ日にちが経ってからだった。

HY「今日は早く帰るように気をつけます」

JN「ヤー、そんなに気を遣わないで大丈夫ですよ」

余裕がない。とられてしまいそうで、ユンギオッパも、私の居場所も。

JM「A…？」

泣きそうになって俯いた私を体調が悪いのかと心配してくれたジミニオッパに何とか笑顔を向けて、自分の部屋に駆け込んだ。

途中でキッチンに飲み物を取りに来たであろうユンギオッパとすれ違ったけど、気のせいかな、

すごくハヨンさんの匂いがした。