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11 JK ページ12

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「ぐぅ、ごめんね?」


パーソナルスペースが狭いわけじゃないと思う。
無意識って怖い。ごめんね、を連呼しながら俺の顔を覗いてくるその距離が近すぎる。


JK「別に大丈夫だって、気にすんな」

「でも、ちょっと赤くなっちゃった」

JK「初めてじゃないじゃん、これ」

「…ごめん」

JK「ちが、そういうことじゃなくて!」



2人でダンスの練習をしてたときに、思ってたよりも距離が近くて、Aの高めの位置で結っていた髪の毛が俺の頬に当たって、それが少しだけ赤くなってるからといってめちゃめちゃ謝られてる。


「…切った方がいいかなぁ」


丁寧に手入れされた髪の毛の束を見ながら、小さく呟いた。


JK「なんで」

「だって当たっちゃうし。長いの大変だもん、手入れするの」

JK「長い方がいいよ、そっちの方が可愛い」

「…グク、天然人たらしだよね」


滅多に髪の毛を染めないA、短いのも可愛いけど長い方が好き。女らしい格好を普段は我慢してる分、そういうところは我慢して欲しくないっていうか。Aの特権だと思うから。


「じゃあ、切らないでおこう」

JK「うん、一生そのままね」

「それは無理」


Aは俺のことを人たらしとか何とか言うけど、別に誰彼構わず言ってるわけじゃないんだけど。

嘘じゃないし、さらっと言ってるように見えて内心バクバクだし。

俺がどれだけ勇気出してるか分かってないな、こいつ。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:Hanavi | 作成日時:2021年1月21日 20時

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