＃出会い ページ5
蓮side
最近、大人数のレッスンに呼んでもらえることが増えた。
バックにつかせてもらう回数も増えて、だけどレッスンはハードでなかなかついていけない。
最前列で踊る岩本くんとか見てると、やっぱレベル違うなって嫌でも突きつけられる、現実。
休憩、と言われて水を飲んで、
さっき分からなかった振りを確認しようとした。
だけど何が正解なのか分からないし、
周りに聞けるような人もいない。
前で踊ってた人に聞こうにもそんな勇気待ち合わせてないし。
…やべぇ。
休憩終わりに一回通しでやるぞって言われたけど、振りが入ってない自分は途中で止まったらそのあと踊れないのが分かってる。
どうしよう。
誰も助けてくれない。誰かに言わなきゃ気付いてもらえない。そんなの分かってるけど。
「ねぇ、顔色悪いよ？…休んだら？」
そんなとき叩かれた肩。
振り返れば、…Aちゃんがいた。
「いや、大丈夫です」
「本当？倒れたら大変だし、…何か困ってる？」
「…え、」
「だって、顔険しいもん」
彼女からしたら俺の名前なんて知らないだろうし、どこにでもいるJr.なんだろう。
なのに俺の考えてること当てて、
…頼っても良いのかな。
「さっきのとこで振り分からないとこがあって、」
「どこ？私で良ければ教えます」
「えっと、ここのカウントの…」
場所を言えば、カウントしながらゆっくり教えてくれて、あんなに分からなかった振りが理解できて、彼女の口で紡がれるカウントに合わせて踊れるほどに成長した。
「ありがとうございました」
「いいえ。…本当はね、気づいてたの」
「…？」
「さっき、鏡越しに困ってる顔が見えたから」
何かあったらまた声かけてね、って
……俺今めっちゃ顔赤い。
「名前、聞いてもいい？」
「目黒蓮です」
「目黒くん、ね。覚えた。私は夏目Aです」
「知ってます」
「そっか笑」
ちゃんと休憩してねー、って言って去ってった。
お前どこいたの？って岩本くんの声が聞こえる。
人助けしてきたのってAちゃんの声。
これがAと初めて会話した日の話。
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らら - この作品好きすぎて更新されないかなー、なんて毎日覗いてます笑 もう更新されないですか…？🥺 (2022年1月12日 8時) (
レス) id: d67a593831 (このIDを非表示/違反報告)
Hanavi(プロフ) - コメントありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです！！ (2020年6月2日 13時) (レス) id: 9b00aa192d (このIDを非表示/違反報告)
nyan,(プロフ) - わああああ（ ; ; ）お話大好きです、更新楽しみにしてます！ (2020年6月2日 10時) (レス) id: a978adf168 (このIDを非表示/違反報告)
Hanavi(プロフ) - 紅一点のお話は沢山あるので内容が似ないように気をつけていますが…全てのお話を私も読んでいる訳ではないので、教えてくださってありがとうございました。似ているものがあるようなのでお話を変えました。今後も読んでいただけると嬉しいです。 (2020年5月28日 8時) (レス) id: 51902a0f86 (このIDを非表示/違反報告)
なまえ(プロフ) - 水をかけて「笑えよ、冗談やろ」のくだり、ほかのサイトさんと同じな気がするんですが、、たまたまですかね、、 (2020年5月27日 23時) (レス) id: f81b14178c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hanavi
| 作成日時：2020年5月24日 13時
