＃ ページ5
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みんながいなくなって静かになった。
無心でペンキを塗り続ける。
やっぱり冬は寒い。
蓮くんが隣にいないだけで、
私の手は温かくならない。
どのくらい時間が経ったか分からない。
通知の音に気がついて、私は手を止めた。
そのまま身体を支えられなくなって、
尻もちをついてしまった。
その姿勢のままトークを開く。
芽郁が月LINEを使った。
相手は分からない。北斗くんなのかな。
幸せになれるといいね。
芽郁の気持ちが届くといいね。
そう願って、作業を続けようとしたときだった。
もう一度、鳴った。
樹月LINE使います
どきりとした。
だけど、数分経っても私のところに連絡はこなかった。
…何自惚れてたんだろう。
樹くんを選ばなかった。
真っ直ぐに気持ちを伝えてくれた人を、私は選ばなかった。
他の人と恋を始めるんだろう。
うまくいくといいね、って本日二度目の他人の幸せを願った。
…願って、そのとき、扉が開いた。
樹「…よかった。まだ帰ってなかった、」
樹くんがいた。
額に汗が浮かんでいる。
あっつ、なんて言いながら近づいてくる。
…走ってきたのかな。
樹「…直接、誘いに来た。
Aちゃん、俺と月LINEデートしてください」
ちょっと思考停止。
てっきり、他の子に使ったのだと思ってたから。
樹「ちゃんと、話がしたい」
「…うん。そうだね。行こう」
お守りをもらったとき以来、ちゃんと話せてなかった。彼が前に進めるように、私は話さないといけない。
「行こう」
何かを確かめるかのように、私はもう一度呟いた。
樹くんが苦しそうに顔を歪めた気がした。
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年7月22日 15時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
あべさく担 - しょっぴー…環奈ちゃん…結ばれて欲しかったです (2020年5月21日 15時) (レス) id: 7ba432eed6 (このIDを非表示/違反報告)
あべさく担 - ページ21、感動しました。ボロ泣きです。 (2020年5月18日 17時) (レス) id: 7ba432eed6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hanavi
| 作成日時：2020年5月13日 17時
