貧血 ページ9
(彼女目線)、
明後日から、定期考査だというのに。
こんな時に限って女の子の日になった。
私の生理は、はっきり言って重い。
腹痛はもちろん、加えて吐き気、めまい、
ひどい時には貧血にもなる。
テストどころじゃなくなるのは分かりきっていて、
いつか、テストとかぶった日、とんでもない結果を
出した覚えがある。
今日だって、勉強しなきゃいけないのに、
体がだるい。きっと、あと1時間もしないうちに
お腹が痛くなる。
少し、寝ていよう。
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ピロンッ
スマホの通知音で目を覚ました
昌哲からのLINEだった。
昌哲A、おはよ!起きてる?今から図書館で勉強会しよ?
…まじか。
気持ち的には行きたくてしょうがないけど、
体が追いつく気がしない。
…でもな。
先月もこんなことあったな。
突然の誘い、嬉しくないわけないのに
体調不良せいで断ってる。
仕方ないけど、それでも断る方はモヤモヤする。
昌哲の気持ちを考えると断れなかった。
Aいいよー!
昌哲じゃ、1時間後に集合な!
A了解!
重い体を起こして、支度をする。
せっかく休日に会えるのだから、こんな時でも
手は抜けない。
好きな人の力ってすごいんだな。
会えるって思うと、心なしかだるさが軽くなる
気がした。
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図書館へ行って、キョロキョロすると。
イヤホンで音楽を聴いている昌哲を見つけた。
「おはよー昌哲!待った?」
「おはよ、A。待ってねーよ、今来た。」
「よかった〜。ところで、教科何持って来た?」
「数学と、化学、一応英語も」
「それ、昌哲の苦手教科?」
「そうそう、俺、文系だからな〜」
「私と一緒だね笑 」
「おまえもなの?笑教えてもらおうか
と思ったけど2人で考えるしかねーな笑笑」
「そだね笑」
薬を飲んで来たからか、
しばらくは調子が良かった。
今日、大丈夫なんじゃない?と思ったけれど
そんなに甘くなかった。
お昼前くらいから、痛み出してしまった。
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作者名:うる | 作成日時:2019年8月16日 0時