ギャップ王子149 ページ4
―――1年前
A「予算が足りない?そんなことは知ってますよ。でも俺のデザインはそこまでコストがかかりません。だから、あと２日あれば...
はぁ?.....たかが高校生のライブに、そんな手をかけなくても良いって...」
な....な........っっっ
A「何だよそれぇえええええ!!!?あ”ーむかつくっっっ!!?何のための業者だよ!!作業放棄の職務怠慢!挙げ句の果にたかが高校生だぁ!?ふざけんなばーーーーーーか!!!」
ぶちっっっっと荒々しく雑草を抜く美少年
そんな文句を叫びながら、頬をフグの様に膨らませて怒っていた
零「......お前何してんの?」
A「意味わかんない!!こうなったら俺一人で設営から映像の編集まで...ぐぬぬぬ」
零「おーい、そこの可愛い坊っちゃん。そんなしかめっ面してると、綺麗な顔が台無ｓ「がるるるる!!!」いっっっっだだだだ!!?」
彼の前にしゃがんで、肩をぽんと叩こうとした手を思いっきり噛まれる
余りの痛さに草の上を転がると、ようやく気がついたらしい
A「.....ん?お前何してんの?泥んこ遊びか?」
零「んなわけあるか。...ていうかお前、こんなとこで何してんの?草むしりか?」
A「うん。堪忍袋の緒が切れそうになったら、物に当たるんじゃなくてごみ拾いとか草むしりしなさいって言われたからな。草むしりしてんの!!」
良い子かよ。とため息をつきながら噛まれた手を擦る
ちなみに誰に言われたんだ?と聞くと、思い出す様に首を傾げた
A「...あっ、思い出したぞ!!」
零「ん?」
A「用務員のおじさん!さっきゴミ袋くれた!」
零「良いように使われてんじゃね〜か」
不思議に思うものの、人懐っこい態度と、天気並みにコロコロと変わる表情に自然と興味が湧いてきた
雑草を抜く彼の目の前に座ると、何かを差し出された
それが何かを理解する前に、すぐ傍まで近づいてきた彼の匂いが鼻を掠める
頭に乗せられた冠に顔を上げようと、...その瞬間、抜いた草や葉が二人の周りを包むように舞い上がり
その中心で、彼は美しく微笑んだ
A「綺麗だな、お前。
...黒に白って、天使と悪魔みたい!面白くて好き!」
零「......!...くく」
純粋無垢で変わり者。時に愛らしく美しい少年に、一瞬で惚れ込んだという
零「...じゃから、シロツメクサの冠は我輩とAの思い出なんじゃよ」
A「そうだっけ?俺覚えてない!あははっ若じじいのくせに記憶力良いな!面白いぞ!」
零「え...」
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影 - わざわざ、ありがとうございました！引き続き小説の続きを楽しみに待っていますね！ (2020年10月18日 9時) (
レス) id: 62e337a9c1 (このIDを非表示/違反報告)
影 - ありがとうございます！ (2020年10月14日 11時) (レス) id: 62e337a9c1 (このIDを非表示/違反報告)
影 - 急にすみません、私は10月18日が誕生日なのですが、よかったらその日に続きを投稿してくださいませんか？小説の続きを楽しみに待っています…！！ (2020年10月13日 22時) (レス) id: 62e337a9c1 (このIDを非表示/違反報告)
せかるる(プロフ) - いつも作品読ませて頂いております！新章突入おめでとうございます！これからも応援させてください(*^^*) (2020年10月6日 21時) (レス) id: 65805e38ea (このIDを非表示/違反報告)
ソウ - 初めまして！！いつコメントをさせて頂こうかと悩んでいたところ、ちょうどよく新章ということで！！おめでとうございます！！このシリーズは始まって以来、ずっと応援させていただいてます。爽人くんも作者さまも大好きです！！応援しています！！！ (2020年10月6日 19時) (レス) id: 14eabaed29 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年7月29日 22時
