【あんスタ】誘惑王子に逆らいたい〈2〉 (ページ18)

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誘惑王子65 ページ18

A「っふふ。.....だぁめ。もっと強引に行かなくちゃ、一生奪えないんだから」

夏目「....っ」

自分から触れようとした唇には、人差し指でストップをかけられ、終いには幼子のように撫でられル

『強引』に、なんテ

......ボクたちができないのを知って、わざと現実を突きつける、意地悪なセンパイ

何かの傷を隠し、それでも尚、優しい眼差しを向けてくれル

...愛をくれル

そう言えば、いつもそうだっタ。

『誘惑王子』はアイドルでありながら、ボクたちに平等に愛をくれる、

擬似的な恋愛を超えた愛情表現を示し、求めさせる

それがただの『お遊び』に見えないのは、きっト....

A「ねぇ、......俺、行きたいところあるんだけどね」

夏目「行きたいとこロ...?」

きっと、少しずつ素の姿を見せてくれているからダ。

A「...笑わないでね?...前にね、妹のおつかいで...」

「笑わないで」なんて念押しをして、行きたい場所の説明をするAセンパイ

こう見えて甘い物が好き、だなんテ、Aセンパイの普段の性格からしたら特に驚きはしないのだけド

......『本当』の自分からしたラ、きっと恥ずかしさがあるんだろうネ

そんな可愛いAセンパイに、指を絡めて手を握ると、ボクも負けじと、からかうように微笑んダ。

夏目「もちろん、二人きりのヒミツなんだよネ?...Aセンパイ」

A「!...っあはは、残念....知ってる人はもう一人居るんだ...♪」

ほら、またその笑顔。

小さな子どもみたいナ、素直な反応

誘惑王子の色気は、実は本人を支配する『毒』だったのかもしれないイ

その毒気がどうして薄れたのかはわからないけド、

ボクは大満足ダ。

A「なんて...今日の放課後は、夏目くんが好きにして良いんだよ。...まぁ、できるならね...♪」

夏目「できない事を前提にしないでよネ」

A「ふふ。可愛いね...いじけちゃったの?」

頬杖をついて意地悪な笑みを浮かべるAセンパイが可愛いくて、適当に返事をしタ

すると、満足のいく返答だったのか、Aセンパイは嬉しそうにボクの頭を撫でル

後ろのカメラマン((に気づかないくらい、純粋な笑顔デ...

夏目「ちょっト、何撮ってるノ?」

あんず「いいえ何も」

A「また?...もう、悪い子だなあ...」

Aセンパイがそう言うと、子猫ちゃんは何かを叫びながら倒れタ((