奇人勝りのギャップ王子〈ご?!〉【あんスタ】【男主】

ギャップ王子216 ページ22

北斗「......居るか?」



真「居ないんじゃない...?...だって、





ここ事務所の入口だよ!?氷鷹くんどこでシャイな部分発揮してるの!?」




北斗「し、仕方無いだろう!久々に会うとは言え、どう接したら良いか...」





突然ESビルの入口で引き止められたかと思えば、妙に緊張気味の氷鷹くんが居て...




何事かと思えば、『名塚先輩が帰ってきてるらしいから挨拶したい』だって。




んんんん、正直言って衣更くんならまだしも(、氷鷹くんまで名塚先輩のファンだったとは...




ていうか!この状況って完全に告白の付き添いなんだけど!?




まるで好きな子の姿を教室まで見に来た〜...みたいな....





真「泉さんでも居たらどうしよう...」



北斗「.....外出中だろうか」




明らかに怪しい状態で、通りかかる人に挨拶をし続けて20分。



流石の氷鷹くんも諦めたのか、Uターンをして僕の方に向き直ると、





北斗「すまない、遊木。付き合わせてしまっ....て.......



...っ」




まるで一目惚れでもしたような、初々しく輝く青の目



声を失ったように、言いかけた言葉が途切れる





僕より奥に向けた視線につられて、後ろを振り返ると...







A「ごめんな。ちょ〜っとそこ通してくれるか?家の鍵、荷物ごと置き忘れちゃって....


って、お〜い?聞いてる?聞いてない?...む...返事してくれないなら、寝てると認識してお布団かけちゃうぞ!」






真「.......!!」






顔にかかる髪を耳にかけながら、小首を傾げて伏せた長いまつ毛の奥の瞳




白い肌に映える薄紅色が弧を描いたと思えば、いじけたように膨れる頬





僕らの目の前に現れた着物姿の美人は、美しく、愛らしく、コロコロと表情を変えて刺激する...






確かに”あの”『ギャップ王子』さまだった。







A「あ!そういやお前ら!ひだかくんとゆうきくんだっけ?あははっ♪ちゃんと覚えてたの偉いだろ〜☆ねっ、褒めても良いんだぞ!ていうか褒めて!」




北斗「な、な、なづっ名塚、先輩....」




真「...おっ落ち着いて氷鷹くん!!?」




A「あははっ!!ひだかくん、何で赤いの?トマトの真似?俺トマト料理ならオムライスが好き〜☆」





びっくりするほど表情豊かな王子さまに、ファン(?)の氷鷹くんも混乱してロボットみたいになってる



何とかして意識を戻そうと肩を揺さぶっていると、後ろから聞き覚えのある声が.....






泉「あっ!やっと見つけた。...」



夏目「っA兄さん...!」





よりによってこの人達かぁ...(

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