満足したんですね、辞めてください【青葉城西】

満足しましたか?-最終話 ページ17

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『…ほんと、馬鹿だな、お前』

『馬鹿とは失礼だね、貴大』




バスで隣に座る貴大は、窓から外を眺めた



開いた窓からは風が流れこみ、鼻をかすめる









『貴大は、約束、守ってくれましたね』






周りから聞こえる寝息に笑いを零すと、頭を引き寄せられ、貴大の肩にぶつかる







『ばーか、俺が約束破るわけねぇだろ』

『違いないな、それは』







佐々倉さんが部活を辞める

正直、これには罪悪感が止まらなく流れる




でも、佐々倉さんは、こうするべきなんだと、笑いながら言ったもんだから、私もそれ以上口出しはしなかった








『…ありがとう、貴ちゃん』





そう呼ぶと、手の力が強まり、貴大は口を開く









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『どーいたしまして
俺が満足するまで、お前に何かあったら、俺がなんとかしてやるよ』



『それは心強い』









私はもう、満足だけどね









私は貴大の肩に体を預けて、小さく笑った









end

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